同映画は、興行収入51億円超の大ヒットを記録した映画「SING/シング」の5年ぶりの続編。内村光良、MISIA、長澤まさみ、大橋卓弥(スキマスイッチ)、斎藤司(トレンディエンジェル)、坂本真綾、田中真弓、大地真央とメインキャラクターが勢ぞろいで続投する他、新キャラクターとしてゾウのアルフォンゾ役でジェシー(SixTONES)、オオカミのポーシャ役でBiSHのアイナ・ジ・エンド、振付師のakaneら個性豊かなメンバーが加わった。
そして今回、稲葉がライオンのクレイ・キャロウェイ役を務めることが発表された。クレイは、かつては情熱的でパワフルな歌声が大人気だったロック歌手であり、伝説的ミュージシャンという役どころ。
物語の中で最も重要な新キャラクターに稲葉を起用した理由について、配給元「東宝東和」の担当者は「クレイが伝説的なロックスターのキャラクターということで、どの世代でも”ロックスター”として思い浮かべるミュージシャンは稲葉さんしかいないと制作スタッフ含め満場一致で第一候補となりました。ただ、アニメの中で歌唱することだけでなく、クレイとしての演技も必要なため、お受けいただける可能性があるのか半信半疑でご依頼しました。そんな中、映画とクレイの役柄に共感していただき、ボノへのリスペクトもあるということで、お受けいただけるお返事を頂いた時はスタッフ一同震えました」と明かし、映画製作会社「イルミネーション・エンターテインメント」の承認を経て、稲葉がクレイ役に決定した。
稲葉の出演について、主人公・バスターの声優を務める内村は「2回か3回聞き直しましたね。『ほんとに?』って(笑)。本当に信じられなかったです。まさか!と思いました。稲葉さんが声優をやるんだということに正直驚いています。それを受けてくださったというのが…。まだお会いしたことがないので、お会いするのを楽しみにしています」と期待を寄せた。
私が声優を務めるクレイ・キャロウェイは、かつてはロックスターだったが今は自分の家に引きこもっている、そのシチュエーションが非常に面白く、やってみようという気持ちになりました。(アフレコは)大変でもありましたが、いろいろご指導いただきまして、非常に勉強になりました。
本作のテーマソング(U2が書き下ろした2年ぶりの新曲「YOUR SONG SAVED MY LIFE」)は、すごく美しくてすてきな曲だと思っています。深くて大きくとても広がりのあるボノ(U2)さんの声は、シンガーにとっても憧れの声なので、ボノさんの演じる役柄を演じることができて光栄です。
(劇中で流れる)楽曲はどれも素晴らしいのですが、アッシュが歌うU2の「STUCK IN A MOMENT YOU CAN’T GET OUT OF」という曲がやはり好きです。また、U2の「I STILL HAVEN'T FOUND WHAT I'M LOOKING FOR」は、当時(リリース時に)よく聴いていた曲で、非常になじみのある曲でしたが、まさか自分がこうやって日本語の歌詞で歌うというのは想像していなかったです。
(本作は)全てのキャラクターが挫折から立ち上がるというテーマの元に、それぞれのキャラクターが音楽を通して頑張っている様子が伝わってきて、「SING/シング:ネクストステージ」の芯として、バシッと通っています。アッシュがクレイに再びステージに立ってほしいと説得に行き軒先で歌うシーンは、一人の小さな歌声で誰かを励ましたり、勇気づけたり、また立ち上がるきっかけを与えたり…いろいろな思いが詰まっている気がして非常に好きなシーンです。