WEB、アプリで話題となった同名漫画を映像化した「WOWOWオリジナルドラマ ヒル」(WOWOWプライム)が、3月4日(金)からスタートする。“ヒル”とは、仕事や学校で家主が外出している家に寄生して生きる人々の俗称で、シーズン1主演の赤楚衛二はそのヒルに家を利用されている青年・ユウキを演じる。
最初に設定を知ったときはゾッとしました。もしかしたら実際にあるかもしれないと思って。だって、自分が外出しているときに人が出入りしていても分からないですよね? だから、鍵はちゃんと掛けなきゃと以前に増して思うようになりましたし、シャンプーなどのボトルを透明なものに替えて、帰ったときに量が変わってないかな?と確認もしちゃいました(笑)。
――かわいいエピソードを教えてくれた赤楚だが、撮影時はかなりつらかったという。彼が演じたユウキはある事情から人と関わりを持つことを極端に嫌い、孤独な日々を送る青年だったからだ。
そこにリアリティーを持たせるためにテレビもスマホも触らず、人とも連絡を取らないようにしました。たまにスマホを見ると、友達同士が楽しく連絡を取り合っているのが見えて、いいな、うらやましいなと心底思えるようになったので、撮影中はユウキのようなふさぎ込み方ができたのではないかと思います。
――加えて、ユウキはここからさらに悲惨な状況に追い込まれる。ヒル同士の闘争に巻き込まれ、ヨビ(柳俊太郎)という男に名前を奪われた揚げ句に殺人未遂の容疑も掛けられてしまうのだ。逃亡したユウキは、ゾーカ(吉川愛)というヒルの女性に助けられたことで、自身もヒルに身を落とし、過酷な生存競争の中で生きていくことになる。
国民としての権利を持って生きていない人たちにとって、法や秩序は存在しないんですよね。法や秩序がない世界の怖さを感じました。ユウキは普通に生きたいと思っていただけなのに、どうして警察に追われたり、スタンガンを6回も当てられたり、ボコボコにされなければならないのか(苦笑)。アクション面での肉体的疲労もありましたが、やっぱり理不尽なのでユウキと気持ちがリンクして、精神的にもつらくなりました。そういった環境で自然とヨビたちが憎く思えてきたので、そこからは気持ちをぶつけやすくなりました。
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