伊集院静が語った“人生を豊かにするヒント”「選ぶなら向かい風になる道を」<初耳学>

2022/02/27 22:52 配信

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「インタビュアー林修」に直木賞作家・伊集院静が登場! (C)MBS

直木賞作家の伊集院静氏が2月27日放送の「日曜日の初耳学」(MBS/TBS系)に出演。林修とのやり取りから「遠回しになるような人生の方が豊か」「危ないと思ったら“大逃げ”をしなきゃダメ」など、人生の指針にしたい珠玉の言葉の数々が飛び出した。

「つるむっていうのは、甘えだから」


人生を豊かにする“生きるヒント”をつづったエッセー「大人の流儀」シリーズが累計210万部を突破するなど、人々の心に響く言葉を発信し続ける伊集院氏。

林先生が「僕、仲間があまりいなくて、孤独が好きで。“個は弧の中で熟す”という言葉を勝手に作っているんです。先生も孤独を勧めていらっしゃいますね」と問い掛けると、「物を考えるのに、みんなでいるとみんなの答えがあるでしょ。そういう中に流されてしまいがちなんですね。つるむっていうのはね、甘えだから」と、いきなり強烈なメッセージが飛び出した。

「大人の流儀」シリーズには、早くに亡くなった前妻・夏目雅子さんについても書かれている。林先生の「25年間ほとんど何もおっしゃらなかったのに、ここでその時の状況を書かれていますね」と投げ掛けられ、「(身近な人が亡くなったことを)あまり書かないようにはしているんです。それはなぜかというと、“当たり前のこと”だから」「自分一人が悲劇の主人公になるような発想を持つのはやめよう、と。50年以上生きていれば、必ず同じ目に遭うから」と思いを語った。

“人にはそれぞれ事情があって、当人以外の人には想像がつかない”という考えを基本に持つことも“大人の流儀”の一つ。インタビューは、そんな“大人のあるべきふるまい”が随所にうかがえるものとなった。

“道草”が人生を豊かにする


伊集院氏は、「あっちでぶつかり、こっちでぶつかり、ちょっと涙したり、こっちで倒れたり。そういう遠回しになるような人生の方が豊か」だという。夏目漱石を題材にした最新刊「ミチクサ先生」(講談社)にも、一見遠回りに感じる“人生の道草”で思いがけず大切なものを見つけることがある、というメッセージが込められている。

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