小松菜奈×坂口健太郎が明かす、初共演で感じたこと「“ちゃんと人間味があって良かった”って思った」

「菜奈ちゃんが茉莉でいてくれたから、僕も和人でいられた」

映画「余命10年」ビジュアル (C)2022 映画「余命10年」製作委員会

坂口:「いや、そんな泣けないよ~(笑)」みたいな感じだったよね?

小松:そうそう(笑)! 雪山での朝のシーンは、お互い気持ち的に葛藤する場面でもあったし、スモークがかかった朝、限られたこの時間のこの日差しで撮らなければいけないっていうのがあったから、自分の中でちゃんと集中しなきゃっていう焦りがあったんです。気持ちが途絶えたらどうしよう…みたいな不安もあって。でも、坂口くんにも同じような葛藤が見えたから、「あ~、ちゃんと人間味があって良かった」って思ったんですよね。

坂口:(笑)。そうだね、「人間味があった」って言ってたね。

小松:そう、すごく感じて! その雪山でのシーンから信頼というか、気持ちがグッと近付いた気がします。それは、明確に感じましたね。

坂口:僕は後付けの話になるんですけど、今回、茉莉という役は、和人や友達、家族には言えない葛藤だったり、いろんなことを抱えながら生きていかなければならなかったので、一番そのセリフを言いやすい人でいたいなとは思っていました。この10年の中のどのシーンでも、菜奈ちゃんが茉莉として生きていく中で、感情を吐き出す対象として僕がいるときに、一番楽でいて欲しいなというのは思っていたかもしれないですね。

時折、とっても菜奈ちゃんが茉莉に見える瞬間があって。そこの共鳴率が彼女はすごく高かったので、菜奈ちゃんが茉莉でいてくれたから、僕も普通に和人でいられた気がします。

――そのゲレンデのシーンですが、藤井道人監督も「小松さんも坂口さんもすごく人見知りで中々打ち解けなかったけど、スキー場でのソリのシーンでやっと距離が縮まった」と話していました。

坂口:僕、人見知りかな?

小松:うん、人見知り。

坂口:うっそ!?

小松:それをすごく上手く隠してる!

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