剛力彩芽主演の金曜ナイトドラマ「女囚セブン」(毎週金曜夜11:15-0:15ほか、テレビ朝日系)が目下放送中。
同作は女子刑務所を舞台に、同じ部屋の女囚7人が壮絶な“マウント合戦”を繰り広げる群像コメディー。剛力は何者かに殺人の罪を着せられ収監された、謎多き京都の芸妓・琴音を演じる。
琴音は無表情で何事にも動じず、女囚たちのいじめも持ち前のしたたかさでかわしていく。実は腹黒く地獄耳と怪力の持ち主で、口調は“ザ・芸姑”な京都弁…と非常に個性の強い役どころだ。そこで、そんな濃厚キャラを演じる剛力に、同作の魅力を聞いてみた。
――はじめに作品の内容を聞いた時の感想を教えてください。
まず、女囚という設定が珍しいので驚いたんですが、さらに群像コメディーって聞いて「え、コメディー?」って(笑)。“女囚”と“コメディー”って全然一致しないワードじゃないですか。そこでもう興味が湧いて、台本読ませてもらったらすごく面白くて。
それに刑務所というと厳しくて怖くて…というぐらいの想像しかなかったんですけど、劇中の「花園刑務所」みたいに、最近は服や内装がピンクだったり、塀がそこまで高くない刑務所があるんですよね。そういったイメージのギャップがたくさんある作品なので、楽しんで見てもらえるんじゃないかなと思いました。
――琴音はアクションシーンもありますね。
最初、監督に「琴音のアクションは(スティーブン・)セガールみたいにいきたいんだよね」って言われて、そこでまた「え?」ってなりましたね(笑)。でも確かに琴音は合気道を使うので、あまり動かないアクションをするんですよ。それがまた難しいんですけど、撮り方や編集のお陰でとても格好良くなっていたので、もっともっとアクションやりたいって欲が出てきちゃいました。
――この作品は他の女囚も濃いキャラばかりです。演じるのも山口紗弥加さん、トリンドル玲奈さん、平岩紙さん、橋本マナミさん、木野花さん、安達祐実さんと、個性豊かな女優さんがそろいました。現場の雰囲気はいかがですか?
どんどん女子校みたいになってます(笑)。本番直前までゲラゲラ笑ってますから。7人で撮影する時は特にコミカルなシーンが多いので、みんな「本当にこれ女囚感出てるかな?」ってときどき心配したり。そんな時はお互いに懲役の年数を確認し合ってますね(笑)。
――琴音は無表情なので、笑いをこらえるのが大変そうですね。
必死です。でも琴音は伏し目がちで真っ直ぐ見るタイプじゃないので、そこは助かったなと思うんですけど。みんながわーっと盛り上がっているところに「無」でいるのが一番辛いですね。
それから無表情の中にもいろいろな表情があるということを感じていて、そこも難しいですね。表情をもっと勉強したいです。
――さらに琴音はその回のクライマックスに披露する、痛快な長ぜりふも見どころです。
最後に京都弁でわーっとまくし立てて相手を圧倒するシーンがありますが、琴音の言い分って、自分たちのことに置き換えればすごくふに落ちたり納得できると思うんです。共感してもらえたらうれしいですね。
それにこれだけ濃い7人がいるので、誰かしらには共感してもらえるんじゃないでしょうか。女性からすれば「こういう人いるいる」と思えるし、男性には「女子ってこうなの?」みたいな怖さも感じるかもしれない。いろんな見方ができるし、緊迫したシーンはそんなにないので、楽しく見てもらえたらうれしいですね。
――最後に、琴音のように先輩やおつぼね様に辛く当たられている人たちに向けて、乗り越えるアドバイスをお願いします。
なんだろう…上司の方とかにもしかしたら理不尽に思えることも言われるかもしれないですけど、でもやっぱり、相手のほうが仕事も人生も経験値が圧倒的に上だと思うので、私は最初は絶対に受け入れたほうがいいと思っています。
自分のほうが分からないことが多いと思うので、最初から「この人なんか言い方きついな」とか「偉そうだな」って嫌にならずに、そこは素直に聞いて「これも一つの意見だな」って捉えられたらそんなにイラッとせずに済むのかも。
いい意見は吸収して、嫌な意見は「みんな人間だから疲れてるときもあるよな」みたいに流せたら。そうやって始めは吸収して、徐々に自分の思いが出てきたときに、それを一つの意見として言えたら一番いいなと思いますけどね。
――嫌味を言われたら、まさに琴音の合気道のごとく受け流すような。
そう、サッて(笑)。琴音が刑務所の中でたくましく生きていく姿を見て、スカッとしてもらえたらうれしいですね。
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