菊池風磨“慎吾”と藤原さくら“凛”は「くっついていく展開にはしたくないと思っていました」武田P&岩崎Pが語る“うれしい誤算”<『ファイトソング』インタビュー後編>

2022/03/09 07:00 配信

ドラマ インタビュー

「ファイトソング」第7話より (C)TBS

慎吾と凛を応援する声は「うれしい誤算」


――花枝と芦田の初々しさ全開の胸キュンシーンが話題ですが、作る上でのこだわりがあれば教えてください。

岩崎愛奈プロデューサー(以下、岩崎P):2人とも恋愛初心者なので“ピュアな部分”を大事にしています。2人は「この人が好きだな」という気持ちに初めて遭遇するんですよ。今まで経験したことのなかった、相手を愛おしく思う気持ちとか、それによって心が動く様子をとにかくピュアに描きたいなと思っています。

なので、普通だったら「キスしてもいいですか?」なんて聞いたりしないだろうなと思うんですけど、あえて聞いてしまうというかわいさや、キスの後に照れてしまう感じも大事に描くようにしています。

――慎吾と藤原さくらさん演じる凛を応援する声も上がっています。

武田梓プロデューサー(以下、武田P):慎吾が花枝に対してとてもいちずなので、最初はラブコメでよくあるような余り者同士がくっついていく展開にはしたくないと思っていました。

でも、菊池さんと藤原さんが演じる慎吾と凛が本当に魅力的で、どんどん視聴者の皆さんからも愛されていくうちに「この2人にくっついてほしい」という声が増えてきて。うれしい誤算だなと思っています。

――慎吾と凛のお気に入りシーンがあれば教えてください。

武田P:第6話で二人がテントで横になって寝相が一緒というシーンがあるんですけど、ビジュアル的にもかわいいですし、一緒に育ってきたんだなという歳月を感じるのでお気に入りです。

癖になる人続出!“ムササビの舞”の誕生秘話


――今回はオリジナル脚本ということで、岡田さんがオンエアを見て脚本に反映されたシーンなどはあるのでしょうか?

武田P:結構あります。今、リアルタイムで撮っているドラマなので、岡田さんがオンエアを見て“このシーンが良かったです”と感想もよく送ってくださるんです。

第4話で芦田がムササビのまねをして飛ぶシーンがあるんですけど、実は現場で間宮さんがやってみたことなんです。それを編集でしつこいくらいに重ねて放送したのですが、それを見た岡田さんが面白がってくださって。オンエアの翌日にあがった台本に、キャンプ場でも“ムササビの舞”をするという描写が書かれていました(笑)。

――“ムササビの舞”に対して間宮さんはどのようなリアクションだったのでしょうか?

岩崎P:ちょっと照れている気がします(笑)。間宮さんは意外と照れ屋さんなのかなと思うんですけど、岡田さんもスタッフもみんな“ムササビの舞”をとても気に入っているので…。でも本人は多分ちょっと照れもあるのかなという印象を受けています。

――芦田がすべっている感じも含めて魅力的なシーンですよね。

岩崎P:そうですね(笑)。すべって気まずそうにしている芦田も含めてかわいいんですよね。動きや表情など含めて魅力的になるように間宮さんが作ってくれているなと感じています。