人々を魅了する…“表現者”間宮祥太朗の歌声
――間宮さんの美しい歌声がかなり印象的ですが、そういったスキルは以前からご存知だったのでしょうか?
武田P:いえ、全然知りませんでした(笑)。もちろん魅力的な声ですし、楽器をやっているということも知っていました。それに朝ドラで歌ったりもしていたので、全くできない方ではないという認識はあったのですが、逆に言うと芦田は一発屋ミュージシャンで、今は売れていないという役なので、歌うシーンがなくても成り立たせることはできたんです。
でも、事前に歌声を聞いておきたいなと思い、間宮さんに何曲かレコーディングしていただいた歌を聞いた時に「これだったらいける!」となって、台本に歌うシーンを入れ込むことにしました。
岩崎P:視聴者の方と同じく、私たちも間宮さんの歌声の美しさには衝撃を受けました。声質の良さに加えて、俳優さんならではの表現力が歌に乗っかっていて、私たちも心動かされました。
登場人物たち全員が幸せになれる結末へ
――「ファイトソング」はさまざまな要素が詰まったドラマだと思いますが、一言で表すとすれば“何ドラマ”になるのでしょうか?
武田P:難しいですね…(笑)。でも、当初から “ヒューマンラブコメディー”と表現しています。恋をしなくても生きていける女の子が自ら積極的に恋愛をしていくっていうのがすごくいいなと思っているんです。
30歳手前になって「恋をしないと!」となるのではなくて、きっと恋をしなくても人生歩んでいける子があえて恋をしてみたいと思って、自らの意思で恋をするというのが魅力的で。
だからこそ恋愛以外の部分もしっかり描かないとその思いが伝わらないですし、向き合っている壁があるからこそ、なくても生きていける恋がすごく輝いて見えるというドラマを作りたかったんです。そういった部分も含めて「ファイトソング」は、“ヒューマンラブコメディー”と表現しています。
――最終回の見どころや読者へのメッセージをお願いします。
武田P:最後、われわれもどういう風に着地するか100%決めきれていない状態ではあるのですが…。(※取材は2月末に実施)でも、最後は見ている方たちが皆さん幸せな気持ちになれればいいなと思っていますし、登場人物たちもみんなが幸せになれる結末にしたいと思っているので、安心して見ていただければと思います。
最後まで心が動くようなドラマにできればと思うので、ぜひ楽しみにしていただきたいです。
岩崎P:それぞれの登場人物にたくさんの愛情を注ぎながら描いてきたので、それぞれがどんな幸せをつかむのか、どんな未来に向かって歩んでいくかを見届けていただけたらうれしいなと思っています。