俳優の井上真央が、3月24日、都内にて開催されたBS松竹東急のドラマスペシャル「夜のあぐら~姉と弟と私~」記者発表会に、尾野真千子、村上虹郎と共に出席。姉と弟がずっと欲しかったという井上が、尾野、村上との姉弟役を演じて「こんな感じなのかな、いいな」としみじみ語る一幕があった。
BS松竹東急とは、松竹と東急がタッグを組み、3月26日(土)に開局する新たなチャンネル。「夜のあぐら~姉と弟と私~」はその開局記念特別企画として制作され、4月9日(土)夜9:00-放送される。
原作は芥川賞・大江健三郎賞受賞作家である長嶋有の作品で、父親の死に直面した主人公・秋子(井上)が、遺産相続をめぐる騒ぎに巻き込まれる中で家族という“繋がり”を再発見し、不器用ながらも前を向いて生きていこうとするヒューマンストーリー。尾野は秋子の姉・春子、村上は弟・雪雄を演じる。
井上は「私は(実際には)兄がいて長女なんですけど、ないものねだりで姉と弟はずっと欲しいと思っていたので『こんな感じなのかな、いいな』と思いました」と、撮影で3人姉弟を演じたことについてコメント。
一方、尾野は「私は実際には末っ子。妹とか弟はいなかったので欲しくはありましたけど、長女はやりたくない」と語り、その理由を「見せかけの責任感みたいなものとか、頑張らなきゃいけない。『長女って大変だからイヤだな』って思いましたね」と話していた。
また、2人の姉を持つ弟を演じた村上は「自分は(役と)真逆なんですよ。下に(きょうだいが)たくさんいて、上には全くいないので、(雪雄は)楽でいいなと思っちゃいました」と明かす。
重ねて、「楽なことだけじゃないと思うんですけど、(姉がいると)物事を勝手に進めてくれるので。それが自分の行ってほしい方向かは置いておいて、ある程度先に舟を動かしてくれるから、たまに意見を言えばいいかなって」と持論を展開し、「ただ雪雄になると、その意見の威力がほぼないので、戯言を言っている男みたいな扱いを受ける(笑)」と苦笑した。
◆取材・文=山田健史