――「現代を生きる20代の姿」をご覧になられた反町さんが、“20年前の俳優・反町隆史”に向けてアドバイスを送るとしたら、どんな言葉を選ばれますか?
やっぱり「時代に流されるなよ」ってことかな。人間同士がやっていることだから、頭ではなく、心で感じるものがあるはずなんだけど、「ありがたさ」や「人間の愛情」があることを、つい忘れがちになってしまう。「だから時代に流されずに、周囲への思いやりや感謝の気持ちをずっと大切にしてほしい」という想いはありますね。
――若い頃に年上の方からお聞きして、胸に響いたり、今も印象に残っている言葉はありますか?
小さい頃にサッカーをやっていたこともあって、「何に対しても全力で向き合え」と教育されていましたね。あとは、サッカー部の先輩方に言われた「横にいる奴の苦しさは、チームみんなの責任だ」という言葉かな。「もし、自分が苦しい時は、横にいるやつも同じように苦しい」とか、「もし、僕の横にいる奴が挫折を味わったら、それは彼一人だけではなく、自分たちのチーム全体の責任だ」とは教えられていましたね。
9日から放送される今作は、放送30分で3話分展開のショートドラマ形式という斬新なアプローチで制作されている。短編動画を配信する各種SNSやYouTubeといったプラットフォームが注目を集めるようになって久しいが、反町さんはSNSについての思いを次のように語った。
――最近は、SNSを使ってファンの皆さんと交流される著名人の方も増えました。反町さんは、YouTubeや、SNSをご覧になられることはありますか? アカウントを開設されるご予定はございますか?
YouTubeは、たまにゴルフのスイングの動画を見たりとか…(笑)。そういう使い方が多いですね。個人的には、SNSにはあまり興味がないですし、わざわざアップするような題材もあまり無いんじゃないかな(笑)。(SNSは)一度始めてしまうと、「ずっと続けないといけないイメージ」があるじゃないですか。
僕は飽きっぽいし、どちらかというと“自由でいたいタイプ”だから…。そこまでの責任を取りたくないんですよね。どちらかというと「自分の好きなことをやっていきたいな」と思っています。そんな風に言っているのに、明日になったらいきなりSNSを始めていたりしてね(笑)。
――もし、その様子をYouTubeに流したら、“バズる”と思いますけど…(笑)。反町さんとYouTubeといえば、「反町隆史POISONで海外の赤ちゃんを泣き止ませてみた」という動画が、既に100万回再生を超えているそうです。この反響をどのように捉えていますか?
あれは「Ken Net Channel」の企画で、事務所に頼まれたんですよ(笑)。だから僕の出した案ではないんですけど…。「自分の子供が小さかった頃に知っていれば良かったな…」とは思いました(笑)。まずはそこですよね(苦笑)。
僕も子供が小さかった頃には、なかなか泣き止んでくれなくて…。深夜の2時頃に、泣き止まない子供と一緒にドライブに出かけたりもしていたんですよ。だから「何で、後になってわかるんだよ!」っていう(苦笑)。
――親世代を中心に、いまだに楽曲が愛されています。
(「POISON」が主題歌だった)「GTO」(1998年)に出演したのは、僕が24歳の時でしたからね。今から24年も前の“昔の歌“を覚えていただいていて、皆さんの力になれているということへの嬉しさはありますけど…。やっぱり意外ですよね。「そういうつもりで作ったわけじゃない」ですから…(苦笑)。
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