'77年にブロードウェイで上演され、日本では'86年以降167万人を超える人が鑑賞したミュージカル「アニー」が、16年ぶりに一新! 演出家、舞台のセット、衣装、ダンスなど全てがパワーアップして、4月22日より上演中。
そんな「アニー」にルースター役として出演する青柳塁斗に、新しい「アニー」の見どころなどを聞いた。
――16年ぶりに演出家さんが変わりましたが、出演にあたりプレッシャーはありましたか?
最初はあまり実感がなかったんですが、稽古していくうちに実感が湧いてきました。舞台の演出家、セットなど全てが新しくなった一発目でルースターに選んでいただいて、新たなルースターが僕から始まるのはうれしいですね。
――青柳さんが演じるルースターは、どういう役ですか?
僕の姉役はマルシアさんなんですが、二人ともお金にがめつく、アニー(野村里桜、会百花)を利用してお金を稼ごうとします。ちょっとずる賢く悪党な部分もあるんですが、ちょっと抜けている部分もあり、かわいらしく愛されキャラです。でも、どちらかといえば、悪党顔ですけどね(笑)。
――本作は子供がたくさん出演していますが、こんなに多くの子供との共演経験はありますか?
こんなにたくさん子供が出る舞台には、出演したことはないです。だいたい1人か2人くらいですね。休憩時間には自然と笑顔になっている自分がいて、常に口角が上がっています。すごく元気に走り回っていて、子供たちから話し掛けてくれて。全然、人見知りがないですね。僕のことを「るいるい」って呼んでくれて。本当にかわいいんですよ!
――今回に限らずですが、舞台の出演が決まった時、必ずやることはありますか?
とりあえず、誰よりも先にせりふを入れることは大事にしています。せりふを入れてからが、スタートだと思っているので。まずは台本をコピーして、部屋中に貼って覚えます。役に関しては周りとのバランスを見ないといけないと思っているので、バランスを見つつ考えています。僕、特に毎回やるルーティンは決めていないんです。もし、それができないと不安になっちゃいますしね。
――体脂肪率が3%だと伺いましたが、普段から体を鍛えられているんですか?
特に体を鍛えているわけではないですが、仕事の延長って感じではやってはいます。ついこの前まで大柄の男性役をやっていたんですが、体を見せなきゃいけないので作りました。あと、舞台は体力勝負なので、けがをしないように体を動かしたり意識はしています。
結構、食欲があるので、たくさん食べたいがために動いている感じです(笑)。男性としてすらっとしているのもありだと思うんですが、女性の対極にある存在として「女性を守るために強くなきゃいけない」と思った時に、やはり筋肉も必要だと思うんです。
――本作では体を張ったシーンはありますか?
ちょっとありますね。昨年までのルースターとはちょっと違っていて、今回は動き回ります。僕の得意なダンスを織り交ぜ、今までとはちょっと違ったルースターに仕上がっていると思います。
――大変なシーンはありますか?
ミュージカルなので当然歌があって、でもお芝居をして…歌の歌詞が芝居のせりふなところが難しいです。監督には「歌わなくて、せりふでいいよ!」って言われるんですけど、それが難しいんです(苦笑)。「曲が流れているけど、歌ってはいけない。でもせりふで伝えなきゃいけない」みたいな…。ミュージカルの経験はゼロではないのですが、これほど王道な舞台は初めてです。
――普段、テレビは見られますか?
僕、めっちゃ見ます! 特にバラエティーが大好きなんですが、ニュースや情報番組も見ています。なるべくジャンルを絞らないようにして見ていますね。なので、ハードディスクは常にパンパンです(笑)。最近は、寝る間を惜しんで見ることもあります。自分の中に「笑って1日を終わりたい」というのがあって、寝る前には絶対にテレビを見ます。本当にテレビっ子なんです!
――これから全国を回られますが、見どころとファンへのメッセージをお願いします。
「アニー」という作品タイトルや「トゥモロー」などの曲は知っている方も多いと思いますが、その舞台を生で見たことのない方もいらっしゃると思います。劇場では子供たちの元気で明るく前向きな感じや僕とかマルシアさんが出てくるストーリーの転機などの空気感は、映像では伝わらない生ならではの楽しさがあります。最後は笑ってノリノリで終われる舞台になっていると思います。僕らが普段ストリートではやらない、“ザ・ミュージカル”な踊りをしていて、ここでしか見られない踊りもたくさんあるので、ぜひ皆さん見に来てください!
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