ハロプロレジェンド・高橋愛&田中れいな&夏焼雅の“ガチ”コミックソング「歌唱力の無駄使いは嬉しい褒め言葉」

2022/04/21 08:30 配信

音楽 アイドル インタビュー

ハロプロから一番遠い音楽、そして「“ハロプロらしさ”は時代で変わってきている」

田中れいな 撮影=橋本千尋


――昭和名曲のオマージュ、ハロプロファンには特に面白いカバーなど、ジャンルもさまざまです。イチ押しを挙げるならどの曲になりますか?

高橋:私、2曲でもいいですか? 1つは「誤爆~We Can't Go Back~」。これ、ハロプロ研修生の歌で、以前からめっちゃ格好いい、歌いたいと思っていた曲だから、「きた!」って思っちゃいました。でも、歌詞は私たち向けに変えるのかと思っていたら変わらずJKバージョンなんだって(笑)。もう1曲は「ペーパーセーブ」。歌詞も面白いですけど、“音”としてすごい音楽がきたっていう曲です。これ、絶対聴いてほしいですね。ハロプロから一番遠い曲です。

田中:私は「愛のドンデン返し」かな。昭和の歌謡曲みたいで、私、そういう古い曲も好きなんです。全体的にキーも低めで、素直に声を出せるところも好きですね。

夏焼:ウソでしょ!? 私には高かった。

高橋:この曲、れいなは軽々出しているけど、私たち、すっごい苦しいからね。

――そういう感覚の違いは面白いですね。夏焼さんはどうですか?

夏焼:「およげ!たいやきくん」です。年齢を問わず知られている曲をカバーできたというのが嬉しくて、何より親戚のお爺ちゃん、お婆ちゃんがすごく喜んでくれたんですよ。お爺ちゃんが「もしかしたら…」って、家の中を探したら当時のレコードが見つかって。そんな、世代を超えて愛されてきた曲だし、聴いてくれた周りの反応も面白い。もっともっと多くの方に聴いてほしい曲です。

――「およげ!たいやきくん」は最初歌い手シークレットでしたが、ハロプロファンはすぐに反応して3人の名前を言い当てていました。ファンが感じるハロプロっぽさ。それはもはやジャンル化したもののような気がします。3人はそれをどういうものだと感じていますか?

高橋:よく聞かれるんですけど、分からないです。発信する側ってそういう考えはないと思うんですよ。“ぽい”っていうのは聴く側からの結果論で、ハロプロっぽく歌おうとか、そういう意識はないんですよね。私たち、それが当たり前だったから。

夏焼:雰囲気のことで言えば、ジャンルがバラバラ、個性がバラバラというのが“ぽさ”の1つかなとは思います。他のアイドルグループは統一感が高かったりするけどハロプロは逆で、衣装も髪型も被らないように考えるんですよ。そういう不統一な個性の集まりがハロプロっぽさなのかな。「私は私」っていう意識、自由な感じはハロプロならではじゃないですか。

田中:今の雅の話、私たち世代が一番強いかもしれないです。歌もビジュアルも、そういうモーニング娘。に憧れてハロプロに入ったから。だからこの3人が揃って歌うとハロプロっぽいと言われるのかなと思うし。でも、今のハロプロもすごいですよ。ダンスは揃っているし、それは私にはできないことで今のモーニング娘。のよさ。ハロプロらしさも時代で変わってきていると思います。