4月14日、映画「ハケンアニメ！」の完成披露上映会が都内で行われ、吉岡里帆、中村倫也、尾野真千子、吉野耕平監督、原作者の辻村深月が登壇した。
辻村の同名小説を映画化した同作は、日本のアニメ業界を舞台に、最も成功したアニメの称号“覇権”を手にすべく奮闘する者たちを描いたお仕事ムービー。一世一代の大チャンスをつかんだ新人アニメ監督・斎藤瞳を吉岡、彼女のライバルとなる天才わがまま監督・王子千晴を中村、瞳を振り回すクセ者プロデューサー・行城理を柄本佑、王子の才能にすべてを懸けるプロデューサー・有科香屋子を尾野がそれぞれ演じる。
舞台あいさつでは、登壇者たちが「これだけは負けない、“覇権”を獲れる」と思うことを明かした。
吉岡は「この質問、本当に難しくて…。『そんなのない』っていうのがシンプルな答えなんですけど」と苦笑しながらも、「さっき尾野さんと中村さんに、『リップを塗られながらしゃべるのがすごく上手だね。それで覇権獲れるよ』って褒めてもらいました。お2人のお墨付きをいただいたので、それですね」と回答した。
中村は「こういうイベントとかをやると、最後にフォトセッションがあって、ムービーのカメラに向かって手を振るんですけど、そのときのスマイル！それはまぁ、覇権を獲れるんじゃないかと」とニヤリ。
一方、尾野は「私はビーフジャーキーが好きで、ビーフジャーキー1袋を食べる速度は一番速いと思います！すっごく硬いんですけど、歯がグラグラになるまで食べるから！(笑)」と明かして、爆笑をさらった。
キャスト陣が個性的な回答を繰り出す中、辻村は「他の作家さんに『違うだろ！』って言われるかもしれないんですけど、作家として、映像化に関する運の良さは覇権獲れるなって思います」とにっこり。これを受けて吉岡は「ステキな答え過ぎる！こういうことを言わないとですよ。なんか変な話しちゃった…」と肩を落とし、中村も「大喜利だと思っちゃったから…(笑)」と反省して、会場の笑いを誘った。
映画「ハケンアニメ！」は5月20日(金)公開予定。
◆取材・文＝原田健