木村拓哉“桐沢”への共感に「共演者の方との芝居でアップしていく」、自身の恩師は”蜷川幸雄”＜未来への10カウント＞

木村拓哉主演で、現在放送中のドラマ「未来への10カウント」(毎週木曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系）。月刊ザテレビジョン5月で掲載したドラマ放送前のインタビュー記事を紹介。

「テレビドラマでは珍しいのですが、実は今回、台本を作る段階から福田さん(福田靖)とお互いに意見を出し合って物語のフォーメーションを作り上げているんです。

福田さんがまず構築してくださった素材の中に"ボクシング"という重要な柱が描かれていたときは、なぜ今このタイミングで？という単純な疑問を持って、それをストレートに聞いたりもしましたね。そしたら『こうでこうで…』という誠実な説明と、さらに、それを僕とやれたらなお良いという思いがあると伝えてくださって。

『これはなぜだろう？』といういろんな疑問は、福田さんとセッションするうちに徐々になくなっていきました。自分のキャラクターに関しても、最初、すごく熱量を感じる部分があって。『何でこんなに熱量があるんですか？』と伺うと、今の僕たちに必要なものというか、この状況下でどう未来への希望を描くか…というのを考えた上でのことで。
今この時代の"色"というものがあるとしたら、それをこのドラマに混ぜるか混ぜないかということも福田さんと話しました」