――「大岡越前」シリーズ6作目にあたっての意気込みを教えてください。
清廉潔白な町奉行・忠相の姿がいつの時代でも求められているからこそ、続けられているのかなと思います。また、コロナ禍で心がすさみがちな今、この作品の家族愛や人情が改めて響くのではないでしょうか。こうした普遍的な価値を持つ作品を先輩たちから受け継ぎ、後世につないでいく責任も感じています。
――共演してみて、椎名さんの印象はいかがでしょうか。
キャリアを重ねてきた素晴らしい俳優さんなので、一目見たときから「上様」という感じでした。これまでのシリーズとはまた違う、椎名さんならではの吉宗になっていると思います。僕は以前、連ドラで共演した際も非常に濃い時間を過ごしたので、すんなりとお互いの役同士の関係性を構築できました。吉宗と忠相のシーンをより深く演じていけたらいいなと思っています。
――撮影中のエピソードや、印象深い出来事などはありましたか。
新型コロナウイルスによるさまざまな制約のなか、とても緊張感のある現場でした。でもその分、クルーの気持ちが一つにまとまり、内容的にもより深い表現につながったと思います。
「大岡越前」のシリーズはレギュラーの層が厚いので、その良さも改めて感じました。終盤のとあるエピソードで、勝村政信さんと、寺脇康文さんと一緒に将軍に直訴をするシーンは特に印象に残っています。医者、奉行、将軍として、それぞれの正義を持ってぶつかり合います。俳優としての互いのキャリアがぶつかりあう手応えを感じました。
――視聴者の方々にメッセージをお願いいたします。
先々の予想がつかない世の中ですが、こういう時代におなじみのキャラクターを演じるということの大切さを感じています。視聴者の皆さんにとっても「大岡越前」を観ていただくことが平和を感じる大切な時間になればうれしいです。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)