小泉今日子・小林聡美・安藤玉恵・夏帆が四人姉妹演じる、向田邦子作品の舞台化「阿修羅のごとく」上演決定

2022/05/10 12:00 配信

芸能一般

大宮エリーによる絵画とコラボしたビジュアル※提供写真

舞台「阿修羅のごとく」が、2022年9月9日(金)から10月2日(日)まで上演されることが発表された。

本作は「時間ですよ」(1971年)「寺内貫太郎一家」(1974年)など、数々の話題作ドラマを手掛けた昭和の人気脚本家・向田邦子の代表作。とある四姉妹の揺れる心の現実を「阿修羅」にたとえ、その生活の機微を繊細に、そして力強く描き出した作品だ。1979年にドラマがオンエアされ、加藤治子、八千草薫、いしだあゆみ、風吹ジュンの共演で話題を呼んだ。2003年には森田芳光監督で映画にリメイクされ、また2004年、2013年に舞台化されている。

今回は、原作のセリフをほぼそのままに、シーンと登場人物を大幅にカットし、“四姉妹(を演じる女優)のバトル”に焦点を当てる。演出は女優としても活躍する木野花、脚色は「LIFE~人生に捧げるコント~」(NHK総合)、映画「十二人の死にたい子どもたち」などの脚本を手がけた劇作家・演出家の倉持裕が担当。

キャストは奔放に生きようとする長女・綱子を小泉今日子、平和に堅実に生きようとする次女・巻子を小林聡美、女らしさを秘めつつも不器用に生きる三女・滝子を安藤玉恵、自由にそして必死に生きる四女・咲子を夏帆が演じる。さらに三女の恋人・勝又と四女の恋人・陣内を、作家・演出家・俳優としてマルチに活躍する岩井秀人、長女の不倫相手・貞治と次女の夫・鷹男を、「シン・ウルトラマン」の出演も控える山崎一が、それぞれ1人2役で演じ分ける。

作品あらすじ


とある日、三女・滝子(安藤)の、話したいことがあるという連絡により、四姉妹が集まることに。数日前、70才を迎える父親が愛人らしき人物といるところを目撃した滝子は、興信所に父の身辺調査を依頼したのだ。四人は、母親に知られることなく父に浮気を解消してもらうための作戦を練る。そんな姉妹だが、実は自身の生活にもそれぞれ悩みを抱えていた。長女・綱子(小泉)は仕事先の妻子ある男性と不倫関係、次女・巻子(小林)は夫の浮気の予感にもやもやした日々を過ごし、三女・滝子はその堅い潔癖さで男との出会いもなく、四女・咲子(夏帆)はボクサーの彼との不安定な生活に疲弊していた。

ままならない現実をあたふたと、それぞれの業を抱えて正直に生きようとする四姉妹の闘いの日々は続く、阿修羅のごとく…。