ゴリ、50歳間近の“ゴリエ復活”「葛藤はめちゃくちゃあった」ゴリエが今求められる理由は“ポジティブさ”

50歳を迎えるゴリ、ゴリエ復活に「またやるなんて考えてもいなかった」

ゴリ ※ザテレビジョン撮影


――ゴリさんは5月に50歳の誕生日を迎えます。お笑い芸人、映画監督、そして小説家と多岐にわたって活動されているわけですが、今後どのような仕事の配分でやっていこうと考えていますか?

僕も読めないです。だって、まさか自分が小説を書くだなんて思ってもみませんでしたし、この年齢になってゴリエをまたやるなんて考えてもいなかったですから。誰がゴリエが16年ぶりに復活して、冠番組を持つと思いましたか(笑)?50歳をきっかけにどんな仕事のオファーが来て、どういう配分の人生になっていくのか、今から楽しみです。

――4月からゴリエの冠番組「ゴリエと申します。」が開始したことには確かに驚かされました。

フジテレビの社員ですら、みんな「こんなことないよ」ってびっくりしていましたからね(笑)。「ゴリエと申します。」では、本番前に20代の女性マネージャーにブラジャーを止めてもらったりして、「俺、50歳で何してんだろうな…」ってふと冷静になることもあります(笑)。でも不思議なことに、メイクをして衣装を着替えて「ゴリエちゃん」が完成すると、自然と気持ちもゴリエになるんですよ。

ゴリとゴリエは“僕の中では別の人”「『俺は…』とは絶対にならない」


――ゴリさんの中で、ゴリエは別人格なんでしょうか。

そうですね。だから人から「ゴリさんが演じてるんですよね?」と聞かれても、「彼女頑張ってましたよね」「彼女みんなに好かれてましたね」と、別人格としてしゃべっちゃうんです。「俺は…」とは絶対にならなくて。ゴリエちゃんって僕の中で別の人なんですよ。

――以前、自身のYouTubeの中で「落武者は自分の中でまだできたけど、ゴリエちゃんは自分とは違う次元のキャラクター」とおっしゃっていました。

落武者は僕の中で「ザ・芸人」なんです。でも、ゴリエちゃんって“お笑い”をしてなくて、「面白い」よりも「可愛い」と言われることのほうが多かったですし、芸人という印象はありません。

――「FNS歌謡祭」や「NHK紅白歌合戦」にも出場していましたしね。

懐かしいですね。「FNS歌謡祭」の時には、フジテレビの廊下で子どもの頃に大ファンだった中森明菜さんが目の前に来て「ゴリエちゃ~ん!」と声をかけてくださいました。本来であれば、「明菜さーん!」って僕が行くべきなんですよ。ゴリとしてファンだったことを伝えたかったんですけど、敬語を使うとゴリエではなくなってしまうから、「明菜ちゃ~ん!ありがと~」ってタメ口で応じるしかなかったんですよ(笑)。

――「ワンナイR&R」が放送されていた当時、ゴリエを演じ続ける上での苦労はありましたか。

ありました。「ワンナイR&R」のロケで、ゴリエのまま公衆トイレの男性用を利用していたら、その様子を見ていた小学生の女の子から「キャー!」って悲鳴が上がったことがあって。総合演出の(渡辺)琢さんから「ゴリエちゃんって子どもたちにとってアイドルだから、ゴリエちゃんの時は女の子でいてほしい」と言われました。その時から「ゴリエちゃんというキャラクターを守ろう」「つねにゴリエちゃんでいよう」という意識が芽生えた気がします。

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