5月13日、映画「シン・ウルトラマン」の初日舞台あいさつが都内で行われ、斎藤工、長澤まさみ、西島秀俊、有岡大貴(Hey! Say! JUMP)、早見あかり、樋口真嗣監督が登壇。非粒子物理学者という難しい役柄を演じた有岡が撮影の裏話を明かした。
同作は、現代日本を舞台に誰も見たことのない“ウルトラマン”が、初めて降着した世界を描いた空想特撮映画。ウルトラマンになる神永と彼の所属する防災庁の専従組織・通称「禍特対」(カトクタイ)が、巨大不明生物・禍威獣(カイジュウ)との戦いを繰り広げる。企画・脚本は「シン・ゴジラ」を手掛けた庵野秀明、主題歌は米津玄師が担当する。
禍特対のメンバーで非粒子物理学者・滝明久役の有岡は、公開初日を迎え「僕自身も今日という日を心待ちにしていたので、本当にうれしく思っています。みなさん上映後でまだ興奮さめやらぬなか、ウルトラマンで胸いっぱいだと思いますが、その余韻を邪魔しないように今日は少しの時間ですがお付き合いいただきたいなと思います。よろしくお願いします」と謙虚にあいさつ。
劇中の難しいせりふや数式について聞かれた有岡は、「撮影に入る前に科学専門誌をどさっと受け取りまして、“宇宙のすべてを支配する数式”という実際にある、うそのような数式を書けるようにして欲しいとのことで練習しました。『この数式を書き終わったら少しでも滝くんに近づける』というおまじないをかけるような思いで練習したんですけど、実際現場では“宇宙のすべてを支配する数式”ではなく、オリジナルのというか“キャプチャーオブ○○”というまた別の数式を新たに覚えました」と明かす。
「禍特対の皆さんはすごく和気あいあいとしていたので、ちょっとした空き時間でも皆さんお喋りしていたんですけど、『練習するよ』って僕は呼び出されて。楽しく喋ってたらお呼び出しがかかるのが、少し寂しかったですけど、専門的な方がついてくださっていたおかげで何とか乗り切ることが出来ました」と撮影の裏話を明かす。
数式を正しく書くことに成功したときはスタッフから拍手が上がったという。樋口監督は、「僕も合ってるか分かんないんですけど(笑)、横にいる先生がうん!ってうなづいて、(合っていると分かって)みんな拍手していました。まあでも何かあったら(有岡さんは)宇宙を支配できます」とコメントし、会場からは笑いが起きた。
主演の斎藤からは、滝を演じた有岡と、物理生物のスペシャリスト・船縁を演じた早見について、「お2人のキャラクターが現実と非現実をつないでくれた。この世界観を作れたのは、この2人のおかげ」と賞賛。有岡は「とてもうれしいです」と笑顔になっていた。