――王子のデビュー作に感銘を受けてアニメ業界に入った瞳ですが、彼女のデビュー作は王子の復帰作と同時間に放送され、いつの間にかライバルに…という関係性になっていましたね。
吉岡:瞳と王子が初対峙するシーンは印象的でした。実際に中村さんとお会いするのも、それが初めてで。
中村:で、泣いちゃったんだよね。
吉岡:感極まっちゃって(笑)。原作も脚本もずっと中村さんの顔で再生していたので、自分の中で“人生を変えた神様”のように思い描いちゃったんです。そしたら、一緒にアニメを作って同じ時間に発表できる喜びと恐怖みたいなものがあふれてきて。
中村:結構あおるシーンなので刺激的なんですが、演じていたら隣で泣いていて。現場でもつい「泣いてる」って言っちゃった(笑)。僕はそんなふうになるとは思ってなかったけど、台本に書かれているより、あのとき生まれたシーンのねじれは、すてきなものになったんじゃないかなと。
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