細亜羅(ジアラ)と対立する「幹國」の長・毘子蔵(ヒコゾウ)を演じる廣瀬は、「『フラッシュダンス』が五朗さんの演出で、初めて一緒に仕事をさせていただきましたが、今回は五朗さんが生み出した作品の五朗さんが演じた役をやらせてもらうということで。本当にプレッシャーもありますが、今は楽しみの方が強くて、毘子蔵という役に僕自身の血を通わせることができたら」とかつて岸谷が演じた毘子蔵への思いを語った。
廣瀬とダブルキャストで毘子蔵を演じるのはダンスパーフォーマンスグループ・s**t kingzとして活動する小栗。「もう本当に自分がここにいるのが不思議というか、『歌ってるなぁ、俺…』と(笑)。期待と不安が秒単位でせめぎ合っているみたいなギリギリの状態でここ数日過ごしていますが、毎日楽しいです」とコメント。
岸谷はそんな小栗に対し、「稽古何日かでの成長ぶりがおそろしいです、皆さんにお見せしたいくらい」と絶賛していた。
廣瀬と小栗の演じる毘子蔵はかつて岸谷も演じた役。甲斐は、「廣瀬さんと小栗さんが役について話している時に五朗さんも『あの時そうだった』と話しているのがとてもうらやましくて…。なんか歴史を感じますし、見ていても楽しい」と稽古場での3人の様子を明かし、“役者が役者を演出する”ことの醍醐味を感じていると語った。