中谷美紀、髪を15cmバッサリ!性同一性障害の主人公を熱演

2017/05/22 06:00 配信

ドラマ

性同一性障害の主人公を演じる中谷美紀

今秋、WOWOWプライムで「連続ドラマW 東野圭吾『片想い』」が放送されることが決定。性同一性障害の主人公・日浦美月を中谷美紀が演じることが明らかとなった。中谷はWOWOW初主演となる。

WOWOWが東野圭吾作品を手掛けるのは「宿命」「幻夜」「分身」「変身」「カッコウの卵は誰のもの」に次いで6作目だが、本作は映像化を切望された東野作品の中でも異色のヒューマンミステリーだ。

本作の出演に当たり、中谷は役柄に近づけるために筋力トレーニングを実施。さらに髪の毛をバッサリと15cmカットし、本作に懸ける並々ならぬ決意をみせている。これまで数々の難しい役柄を演じてきた彼女が、本作で新境地を開拓する。

日浦美月役・中谷美紀コメント


初めて東野圭吾さんの作品を演じさせていただくこととなりましたが、諸手を挙げてというよりは、むしろ大変な役目を背負ってしまい、ろうばいしております。美月という自らの生まれた性別に違和感を抱く人物の生きづらさを丁寧に描きつつ、スリリングなサスペンスでもあり、仲間たちの深い友情の物語でもあり、大人のための上質なエンターテインメントとして読み応えがあったと同時に、演じる側としては、大変ハードルの高い作品だったため、恐れおののきました。

まずは、男らしさを追求しつつも、美月のせりふにもある「どんなにあがいても本物にはなれない」という悲哀を表現できたらと思います。また、美月と同じ悩みを持つ方々がご覧になった際に、ご自身を受け入れ、認めるための後押しとなるような作品になるよう願っています。

現場で理沙子(美月が恋した女性)を熱い視線で見詰めるうちに、もう女性に戻れなくなってしまうのではないかと、少々心配にはなりますが、素晴らしい映像とともに、展開の読めないスリリングなサスペンスをお届けしますので、ぜひご覧いただけましたらうれしいです。

原作者・東野圭吾コメント


ついにこの小説に挑む人たちが現れたか、と驚きました。いまだに社会が答えを見つけられていない問題。しっかりと光を当ててくださることを願います。

この役を引き受けてくださったというだけで、役者としての魂の強さを感じます。自由に、大胆に演じてくだされば、それが美月だと思います。

「連続ドラマW 東野圭吾 『片想い』」ストーリー


2017年夏。大学時代、共に汗を流したアメリカンフットボール部の仲間たちとの同窓会の帰り。エースQB(クオーターバック)西脇哲朗たちの前に現われた、元女子マネジャー日浦美月(中谷美紀)は、衝撃の告白をする。「オレは、人を殺した」。性同一性障害で、今は男として生きている、そして、人をあやめてしまった、と。

困惑する哲朗たちだったが、輝いていた青春時代を、その仲間を守ろうと奔走する。事件はなぜ起きてしまったのか? 真相にたどり着こうとする中で、次々と明らかになっていく苦悩に満ちた事実。果たして最後に訪れる美月の、哲朗たち仲間の決断とは? そして“片想い”の意味とは?

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