松本潤が主演を務める大河ドラマ「どうする家康」(2023年放送、NHK総合ほか)が、6月5日に物語の主な舞台の一つである愛知県内でクランクインしたことが発表された。同作は、脚本を古沢良太が担当し、誰もが知る徳川家康の人生を新たな視点で描く物語。
収録は徳川家康が家康と名乗る前の、若き松平元康時代、仕えていた今川義元が桶狭間で討たれた後、織田家と今川家のどちらにつくべきかで揺れるシーンからスタート。ナイーブで頼りない元康は、いかにして天下統一までの道のりを歩むのか。
出演が決まってから、およそ1年半。所作や馬術などの稽古や、スタッフの皆さんとの打ち合わせを重ねてきて、「いよいよ始まったな」という感じです。初日は家康がまさに「どうする?」と揺さぶられるシーンでスタートを切りました。「なぜこんな重いシーンからなの?」と思うようなシーンでしたが、特に物語の前半、若き家康にとっては自分の思い通りにならないことばかり。憤り、悲しんで、悔しがる場面が続くと思います。家康が周囲からプレッシャーをかけられたり、サポートされたりしながら多様な人間関係を築いていったように、僕自身もこれから1年以上の撮影の中で、共演者の皆さんとの時間を重ねつつ、丁寧に作品をつくっていきたいと思います。
そして、クランクインした愛知県は、戦国の世を終わらせた家康公にとって出発の地ともいえる場所です。東京から移動する時間が、さらに気持ちを高めてくれる感覚もありました。家康公という誰もが知る人物を演じるプレッシャーも感じますが、地域の皆さんからのパワーをいただいて、この作品ならではの家康像を表現していけたらと思います。
松本潤さん演じる青年・松平元康(後の徳川家康)が身に着けているよろいは、金荼美具足。今川義元から授けられた金色に輝く鎧も、今川と織田のはざまで揺れる中、どこか色褪せて見えます。まさに「どうする家康」のシーンから撮影は始まりました。
クランクインの場所は、徳川家康はじめ織田信長、豊臣秀吉の出生地である愛知県です。戦国ロマンあふれる家康ゆかりの地で、撮影を開始できてとてもワクワクしています。この1年、古沢良太さんとリアルに家康が見た風景を訪ね歩きましたが、その旅も愛知県から始まりました。岡崎城、大樹寺、本證寺、小牧山城、大高城、上ノ郷城、浜松城、久能山東照宮、大阪城、伏見城、二条城、関ヶ原、長篠城、設楽原、三方ヶ原などなど、肥前名護屋城まで足を延ばし、伊賀越えも体感しました。ここかしこに家康が生きた証しがあり、家康の物語がありました。これらの体験や史料をもとに、古沢さんの発想力と想像力を通して生まれるのが、今回の徳川家康です。
「コンフィデンスマンJP」っぽく言うと、こんな感じでしょうか。
みなさんが知っている徳川家康が、真実とは限りません。
「葵徳川三代」の家康が真実なのか?
「青天を衝け」の家康が真実なのか?
「真田丸」の家康が真実なのか?
「どうする家康」の世界へようこそ!さあ、始まります!
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)