衣装制作やメイクの練習はもちろん、徹底して身体づくりにも励み、全身で好きなキャラクターになりきろうとするコスプレイヤーたち。そのなかには美意識の向上に伴い、「もはや別人では?」と疑ってしまうほど、劇的な変化を遂げた人々もいる。こちらの記事では「#垢抜けた選手権」のタグ付きで、過去と現在の写真の比較ツイートをアップしていたコスプレイヤー・ちゆちゃさんにインタビューを実施し、垢抜けるきっかけとなったできごとや、独自に編み出した容姿改善のメソッドなどを聞いた。
――プロフィールを教えてください。
ロリ系キャラを中心にコスプレをしています、コスプレイヤーのちゆちゃです。休日はコスプレやアニメ鑑賞を楽しみながら、ごく稀に撮影会モデルもやっています。
――「#垢抜けた選手権」ツイートをされた理由を教えてください。
他のコスプレイヤーさんのタグ付きのツイートを見た瞬間、「私も同じようなことをしたら、どんな感じになるんだろう?」と興味が湧いて。ノリでアップしちゃいました。
――「#垢抜けた選手権」で投稿した過去と現在の写真は、それぞれいつ頃に撮られたものですか?
過去の写真は中学3年生のときのものです。現在の写真は半年前に撮ったものなので、年齢でいうと22歳のときですね。
――改めて、過去と現在の写真を見比べてみて、何か感じるところはありますか?
中学生の頃の私は、自分の容姿に自信がなくて。写真を撮られることも苦手だったので、本当に嫌そうな顔をしていますね。今もけっして自信があるわけではないんですけど、せっかくコスプレをするからには、可愛く撮ってもらいたいので。どうしたら可愛くなれるか?どうすればもっとキャラクターの容姿に近づけるか?そういった前向きな気持ちでコスプレに取り組めているので、気持ちのうえでは少しは成長できたんじゃないかなと思っています。
――昔は容姿に自信がなかったとのことですが、いじられたり、嫌な思いをされたこともあるのでしょうか?
小学3年生のときに、同じクラスの男の子から「ブス」と言われて以来、容姿いじりが酷くなって。そこから中学校を卒業するまでのあいだ、男女を問わず、いじられるようになりました。女の子からも「貧乳」「幼児体型」「チビ」と言われたりして、「幼女」というあだ名で呼ばれていました。
――容姿に対してコンプレックスを抱えていたちゆちゃさんが、「垢抜けよう」と思われた理由・きっかけとは何だったのでしょう?
じつは子供の頃、顔の一部の骨が成長せず歪み続ける病気になってしまって…。そのせいで暗い性格になり、「顔を見られたくない」という気持ちから何事に対しても消極的になってしまっていたんですけど、高校進学後、16歳~18歳にかけて手術を受けたことで、症状が落ち着いて(治療は2021年に終了)。そこからは一気に気持ちが明るくなって、「今まで顔の歪みを気にして躊躇していたことにどんどん挑戦していきたい!」と思うようになり、真っ先に頭に浮かんだのが“人に見てもらう活動”だったんです。