放送中の木村拓哉主演ドラマ「未来への10カウント」(毎週木曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系)に加えて、6月3日公開の阪本順治監督映画「冬薔薇(ふゆそうび)」、6月17日(金)公開の役所広司主演映画「峠 最後のサムライ」、7月にスタートするドラマ「ユニコーンに乗って」(毎週火曜夜10:00-10:57、TBS系)にも出演する俳優・坂東龍汰。そんな彼の推しごと=好きなもの、興味があるものを趣味の写真を通して迫る、連載「坂東龍汰の推しごとパパラッチ」。
今回は、坂東が15年間通ったシュタイナー教育の卒業制作として手掛けた22分にも及ぶクレイアニメーション「目の雫」について、お話を伺います。
――この「目の雫」は、卒業制作で1年掛けて1人で作り上げたんですよね?
そうです。シュタイナーの学校の高校3年生の時の卒業制作です。基本的に論文を制作する人が多かったですが、なかには絵を描いたり、ギターを1本作ったり、椅子を作ったり、バイクを組み立てたりする人もいました。何をするかは、本当に自由なんです。それで父親がニューヨークにいた時にクレイアニメを作っていたという話を聞いた時から、どうやって作るのか気になっていたので、最終的にクレイアニメにしました。
――最終的にということは、ほかにも迷ったということですか?
はい。中学1年生ぐらいの時にじっちゃんからCanonのデジタル一眼レフをもらって、大豆やレゴをちびちび動かして幾何学模様を作ったり、走らせたりするような画を撮ったりはしていたんです。でも、当時はパソコンも持っていなかったし、学校の方針でケータイも禁止だったので、使えるのはそのデジカメだけ。だから、いつかそのパワーアップしたものを作ってみたいと思っていました。
ただ、どんなアニメーションにするかすぐには決まらなくて。先輩のなかにはシャープペンで描いた何枚もの絵をコマ送りしてアニメーションを作った方もいて、その作品がすごく良かったんですけど、同じことをしてもまねになるだけだなと考えた挙句、クレイアニメにしました。僕、「チェブラーシカ」と「霧の中のハリネズミ」(1975年)という作品がすごく好きで。とはいえ、すごい詳しいわけでなく、それぐらいしかアニメは知らなかったんですけど、知りすぎると影響を受けそうだなと思ったので、あえていろいろ見ずにその時のインスピレーションだけで作りました。
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