木村拓哉&綾瀬はるかが東映70周年記念映画で夫婦役 木村が織田信長との不思議な縁を明かす

2022/06/21 18:44 配信

映画 会見

撮影の裏話を語る木村拓哉撮影:原田健

俳優の木村拓哉が、6月21日に都内で行われた映画「THE LEGEND & BUTTERFLY」(2023年1月27日[金]公開)企画発表会見に、綾瀬はるか、脚本を手掛ける古沢良太大友啓史監督と共に登壇した。

同作品は、木村演じる織田信長と綾瀬演じる信長の妻・濃姫が、はじめは反発し合いながらも次第に打ち解けていき、誰も成し遂げたことのない天下統一という夢に向かっていく姿を描く夫婦の愛の物語。

「大うつけ」と呼ばれていた信長(木村)の元に、「マムシの娘」と呼ばれる濃姫(綾瀬)が嫁いでくる。敵対する隣国同士の政略結婚という最悪の出会いで始まった二人の夫婦生活は、互いに寝首をかこうと狙う一触即発な毎日だった。そんな二人の前に、強敵・今川義元の大群が攻めて来る。信長は圧倒的な戦力差に絶望しかけるが、覚悟を決めた濃姫の言葉に奮い立たされる、というストーリー。

「『当時の方たちに失礼のないような作品にしたいですね』というモチベーションは常にありました」と振り返る木村拓哉撮影:原田健


木村拓哉と織田信長の不思議な縁


登壇した木村は「歴史上の人物で魅力のある方はたくさんいらっしゃるんですけど、自分は特に織田信長さんに非常に引かれる部分が多く、個人的な話になってしまうのですが、木村家の家紋と織田家の家紋が『五瓜(ごか)に唐花(からはな)』で全く同じで、どこか特別な親近感もありました。彼が歴史上行った行為の根源にあるものを、いろんな記述に目を通したりして知っていくうちにどんどん魅力を感じていたので、今回こういった形で彼を演じさせていただけるっていうことはすごく名誉なことだと思いました」とコメント。

また、「今の世の中に生きる僕たちが当時実際に生きていた人たちを演じるのですが、その作業をする上で、綾瀬さんや監督、スタッフさんたちと『当時の方たちに失礼のないような作品にしたいですね』というモチベーションは常にありました」と振り返った。

「自分も納得して違う表現に変えました」


ほか、撮影について「本当にぜい沢な時間を過ごさせていただきました。僕の大好きな太秦のスタッフの皆さんと、毎日ずっと作業をさせていただいているというのが、ものすごく自分のモチベーションになりましたし、重要文化財クラスの建造物の中で自分たちが撮影できたこと、全てのロケ先で出会った方たちなど、本当に恵まれた現場でした」と告白。

さらに、ロケ先について「重要文化財や国宝の品に囲まれている中で、『ふすまには絶対に傷を付けないでください!』というスタッフの皆さんの厳しい目は今でも覚えています(笑)。自分の中で『このシーンは彼(信長)はきっと激昂しただろうから、食事の途中で(食器類を)ぶちまけているかもしれない』っていうことを監督に相談させていただいたら、監督から『たぶん、そういうことができそうもないロケ先になっていると思う』って言われて…。それで、(現場に)行ってみたら重要文化財のふすまに囲まれているような所で! 自分も納得して違う表現に変えました」と裏話を披露して会場を盛り上げた。

◆取材・文=原田健

初の夫婦役を演じる木村拓哉と綾瀬はるか撮影:原田健