TOKIOの豊富な人生経験が、どんなゲストも『友達』にする「TOKIOカケル」/いつもテレビをみています#1

TOKIOの経験量が生む優しいバラエティー「TOKIOカケル」イラスト=渡辺裕子

テレビ大好きイラストレーター・渡辺裕子さんが、お気に入りの番組をかわいいイラストで紹介する連載「いつもテレビをみています」がスタート。第1回は「友達ゲスト」との温かなやりとりが魅力的な「TOKIOカケル」をチョイス。

TOKIOの経験量が生む優しいバラエティー「TOKIOカケル」


家にいる時はたいていテレビをつけている私ですが、実はにぎやかなバラエティー番組がちょっと苦手。だけど「あ、この番組はおもしろいな」と思うのもいくつかあり、そのうちのひとつが「TOKIOカケル」(毎週水曜夜23:00-23:40、フジテレビ系)です。

TOKIOの3人と、エンジェルちゃんと呼ばれる女性ゲストが、芸能人を「友達ゲスト」として迎え、「友達ってことで聞いていいですか?」と質問して、彼らの内面を探っていくコーナーがおもしろい。バラエティー番組でよくある、ゲストが「ひな壇に座る大勢のうちのひとり」扱いだったり、話したことをからかわれるような流れが苦手なんですが、この番組ではTOKIOとエンジェルちゃんが笑いながら楽しそうに、ゲストの話をじっくり聞いている、そこがいい。彼らの「友達ゲスト」という言葉が嘘じゃなくて、ゲストをちゃんと「友達」として尊重して扱っている。誰かの家に集まって友達とバカ話したり真面目な話をしたりしているのを、同じテーブルの端で頷きながら聞いているような気持ちになります。

そういうふうに思えるのは、TOKIOというグループが、アイドル・タレント・俳優・ミュージシャン・農業その他など、いろんな立場となることで、いろんな人と出会ってきたからかもしれない。多くの経験で「いろんな人生、いろんな生活がある」と知った、もう中年と言われる年代になったメンバー。その経験量がそのまま、どんなゲストでも「友達」と呼んで迎え入れる優しさになっている。だから見ていて大笑いしながらもホッとできる、視聴者にとっても優しい番組になっているんでしょうね。

迎えられる「友達ゲスト」もこの番組では安心しているようにイキイキしていて、先日登場した新木優子さんは、「魅力を感じるものはなに?」という質問されてからひたすら「ハロプロがいかにすばらしいか」というとても濃いプレゼンをし、その場の誰も全然ついていけなかったんですが、彼女が「好き!」と熱く語っているのを見ているだけでみんなニコニコしてるし、私もなんだかとても楽しくなってしまった。「優しい」と「好き」が詰まっているバラエティー番組、「TOKIOカケル」は最新話がTVerで見られます。

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