水樹奈々が約2年半ぶりのオリジナルアルバムをリリース。『DELIGHTED REVIVER』=“喜びいっぱいで復活させる人”の意味を持つタイトルを冠した本作は、コロナ禍で停滞してしまったエンターテインメントを喜んで復活させていくという彼女の想いとパワーが詰まった1枚。まずは、アルバム全体に込めたメッセージを聞いた。
「この2年半は世界中の誰もが経験したことのない状況に直面し、いろんな不安や苦しみを抱えながらどう未来へ歩んでいけばいいか模索し続けてきた時間だったと思うんです。そんな中でエンタメを届ける私たちができることって、やっぱり皆さんに笑顔になっていただける音楽や声、さまざまなコンテンツを届けることなのかなと。しかし、ツアーがやむを得ず中止になり、届けたいのにそれができないもどかしさで私の“伝えたい”という想いもどんどん膨んでいき、そのエネルギーを全て集約したのが今回の1枚なのかなと思います。これを聴いた皆さんが“よし、明日からも頑張ろう”って気合いが入るような、どんなシチュエーションでもエネルギー源となる作品を生み出したいという思いで制作に入りました」
1曲1曲の高い熱量にとにかく驚かされる今作は、今までとは異なる方法で楽曲選びがなされたという。
「これまでのアルバムは、まずコンペで集まったたくさんの曲の中から、直感で“今歌いたいもの”を選んでいました。想いの向くままにチョイスした曲が、旬の水樹を表現することになると、自由なスタイルで取り掛かって、アルバムのタイトルも制作が半分くらい進んだあたりで揃った曲たちの個性を見て決める形で。今回は“DELIGHTED(喜び)”と“REVIVER(復活させる人)”を合わせたタイトルをまず決めて、その旗印の下にデモテープを集めていくという初の試みでしたが、自然と熱量が高いものになり、これまで以上に統一感のある内容を楽しんでいただけるんじゃないかと思います」
話は少し前後するが、そもそも「DELIGHTED REVIVER」というワードはどこから出てきたものなのだろうか。
「私とプロデューサーの話し合いの中で生まれた言葉です。今のこの状況を打破するような、ここから一筋の光を目指して突き抜けていくようなタイトルをつけたいよね、と。歴代の私のアルバムや曲のタイトルって、毎回すごく力強いものや勢いのあるものが多いんです。特にシングル曲はマイナーのアップチューンで攻撃的なので(笑) 毎回それを上回るものを!となると、ワードもどんどん限られてきていつも悩むのですが (笑)、今回はスムーズに決まりました。 “日常”を取り戻したい思いが今とても強くあるので。そこにピッタリとハマるタイトルになったと思います」
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)