杉野遥亮、ヤンキーから御曹司に “支える”ポジションで新たな魅力を発揮<ユニコーンに乗って>

2022/07/07 16:39 配信

ドラマ レビュー

「ユニコーンに乗って」第1話より (C)TBS


そんな明解なキャラクターから一転、今回は密かに佐奈を思いながらもなかなか告白できないという役回り。外回りからなかなか戻らない佐奈を迎えに行ったり、自宅でも「CEOってしんどいよな」と佐奈の苦労に思いを巡らせたりと、あくまでもビジネスパートナーとして一歩引いた立ち位置で見守っている。

「必要な資料そろえておいた」と仕事面でがっちり佐奈をサポートし、「佐奈が思いついたアイデアを俺たちが一気に形にしていく。いつもそうだったろ」と声をかける姿には、創業直後の数年間を支えてきたからこその安心感が感じられる。杉野の穏やかな口調と落ち着いた雰囲気が、功の醸し出す安心感の源だ。

愛する相手を陰からそっと支える功のキャラクターは、誠実で清潔感ある杉野自身の魅力にも重なる。だが、「ユニコーンに乗って」は登場人物一人一人の“大人の青春”を描く成長物語でもある。功が今後、そっと支える今のポジションからどう立ち位置を変えていくのかにも注目したい。(文=ザテレビジョンドラマ部)