5月20日(土)に東京・新宿武蔵野館ほか全国順次公開される、映画「トモシビ 銚子電鉄 6.4kmの軌跡」にて、謎の女性・キミエ役で映画デビューを果たす感情型シンガーソングライター・植田真梨恵にインタビューを行った。
原作は、吉野翠著の「トモシビ~銚子電鉄の小さな奇蹟~」(TO文庫)。高校生ランナーと銚子電鉄との競争イベントを軸に、電車を支える人々と、電車と共に地元で暮らす人々との交流を温かく描く。
昨年末にはメジャー2ndアルバム『ロンリーナイト マジックスペル』をリリースし、年明けは同作を引っ提げた全国ツアーも完走した植田。
今回、初の映画出演に加えて主題歌「灯」を担当、そして劇中でも「まわりくるもの」を披露するなど、作品の中で大きな存在感を見せた彼女に撮影を振り返ってもらい、初めての演技の感想や共演者の印象などをたっぷりと語ってもらった。
――まずは撮影を振り返っていただけますか?
撮影は昨年の9月でした。舞台となった千葉県の銚子市にはこの撮影で初めて行きましたが、とても自然の豊かな所で、撮影はとても面白かったです。
――ご自分の演技をご覧になっていかがでしたか?
自分が出ているシーンは特に「(私の演技が)大丈夫かな~?」と、気が気じゃなかったです(笑)。部分部分撮影していたので、このシーンがこうつながっていくのか~!と全体像が見えて、ようやく監督に見えていた景色が見られて、「なるほど! 映画って面白いな!!」と思いました。
――撮影は大変でしたか?
そうですね。雨も多くて、スケジュールにもいろいろ変更があってそういう意味では大変でしたね。私自身は初めてのことばかりで、終盤のシーンを最初に撮って、序盤のシーンを後半に撮るということもあったので、気持ちの持っていき方みたいなものが難しかったです。
でも、その時その時で自分の100%のものを出すと思いながらやらせてもらいました。
――序盤のシーンでキミエが抱いていた猫のきみちゃんはどうでしたか?
きみちゃんは、とても力強かったですよ。実際、君ヶ浜にきみちゃんという猫が本当にいて、その猫を抱かせてもらう予定だったんですけど、ちょうど昨年の撮影ちょっと前に、きみちゃんが亡くなってしまったんです。それで、きみちゃん役の猫ということで、茶虎の猫ちゃんが当日来たんですけど、とても元気のいい子でした。
――お行儀は良かったですか?(笑)
良かったですよ。自分で言うのもあれですけど、私が抱いているときは割と落ち着いていました。でも、前野朋哉さんに渡そうとすると、逃げちゃいました(笑)。
その猫のご家族の方も現場にいらっしゃっていたので、逃げたときはみんなで慌てて捜し回りましたね。
――植田さんのお宅のララさん(愛猫)とは違いましたか?
ええ、うちのララさんはされるがままですので(笑)。それでいて、人がいっぱいいる所では常に怒っています。LINE LIVEでも皆さんに見ていただいているんですけど、猫は基本的にはたくさんの人の目にさらされるのは嫌ですからね。でも、きみちゃん役の猫ちゃんはそういうところもなくて、とてもいい子でしたよ。
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