彼女はある日、息抜きのためソロキャンプへ出掛ける。一人で酒をあおり、さんぜんと輝く星空を見上げる鈴。そこへ何も語らず、自分に向かってカメラのシャッターを連続で切る一星が現れ、いきなり鈴にキスをする。
そんなドラマチックな出来事を経た翌朝、微妙に記憶のない頭を抱えて目覚めた鈴は、一星が何か手でサインを伝えたまま、去ってゆく背中を見送ることになる。夢かうつつか、ふと現実に戻った鈴は、やがて一星のサインの意味に気付く。
一星は、「おまえのゲロは全部片付けた、バカ女」と、手話で悪態をついていたのだった。しかも、この出会いは、やがてお互いにとって「かけがえのない運命の出会い」となる。音のない世界を生き、映画鑑賞にキャンプに世界旅行にカメラと多趣味で自由奔放、心のままに人生を謳歌(おうか)している一星。
世界中に友人を持ち、自信に満ちあふれ、どこまでもフラットで、コンプレックスもない、そんな10歳も年下で、時々妙に強引で子どもっぽいけれど、どうにも目を逸らすことのできない輝きを放つ彼に触れ、さまざまな「既成概念」に押しつぶされて窮屈に生きる鈴の心は、どんどん解放されてゆく。
理屈や常識、世の中にはびこるさまざまな既成概念をすべてひっくり返す、純度120%で描く本能の恋。新たな価値観で繰り広げるヒューマンドラマに、どこまでも視聴者の胸を高鳴らせていく。
さらに本作には数々のヒット作を生み出してきたヒットメーカーも集結した。メイン監督を務めるのは映画「白夜行」(2011年)や「神様のカルテ」シリーズ(2011、2014年)、「にじいろカルテ」(2021年、テレビ朝日系)などで、温かくも美しい世界観を表現し、類まれなる手腕を発揮した深川栄洋氏。
さらに、「民王」シリーズ(2015年、2016年、テレビ朝日系)や「おっさんずラブ」シリーズ(2018、2019年、テレビ朝日系)など話題のドラマでメガホンを取った山本大輔氏も、監督として参加。
また、劇中音楽は「アンナチュラル」(2018年、TBS系)や「監察医 朝顔」シリーズ(2019年、2020年、フジテレビ系)、「MIU404」(2020年、TBS系)などを手掛けた得田真裕氏が担当する。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)