――ドラマの撮影現場で驚いたことや新鮮だったことはありますか?
差し入れが入ると、現場にアナウンスが入ることに驚きました。アーティストの現場で差し入れをいただくと、楽屋付近に“〇〇さんから差し入れです”と書かれて差し入れが置かれるんですが、ドラマの現場に差し入れが入ると、いきなりスタッフさんが大声で「みなさぁーん!聞いてくださーい!〇〇さんからクリームパンの差し入れがありましたー!」って、コールのようなアナウンスが入るんです。「ここはクラブ?」みたいな(笑)。現場のみんなも、「イエーイ!みんなありがとう~!」みたいな感じで、その光景が衝撃的でした。私はそのアナウンスが聞きたすぎて、差し入れしてます(笑)。
――これまで撮影した中で、一番思い入れがある場面はありますか?
第2話で、コトリン(小鳥)がアプリの体験会ができる施設を見つけてきて、恵実が「コトリンすごいじゃーん!」って喜ぶ場面です。撮影に入る前に、監督の青山さんに「カットが入るまで演じ続けてください」「セリフを間違えたとしても、カットが入らなければ言い直してください」って言われたので、その2つは絶対守ろうと思って。
「コトリンすごいじゃーん!」って言った時に、私の中で「これはお祝いだ!お祝い=お赤飯だ」って意識になって、アドリブで「今日は赤飯じゃ~ん」って叫んじゃったんです。でも、カットが入らなくて。「カット入れ~」って思いながら、そのまま続けて「今日は赤飯じゃ~ん」って演じてたんですけど、全然カットが入らないから、ボイパも入れて「ブンツカブンツカ、赤飯!」みたいに一人で続けていて…みんなを見たら、全員苦笑いしてるんですよ(笑)。
やっとカットが入った瞬間に「なんで赤飯なん?」ってみんな爆笑して。そして、もう一回同じ場面を撮影する時に、監督から「赤飯アリで」って言われたんです。そしたら、次はどうやって赤飯って言おうかということで頭がいっぱいいっぱいになっちゃって、他のセリフもあるけど赤飯をちゃんと決めなきゃと思いながら演じたという(笑)。
第1話の予告映像で、私が赤飯を炊いてるジェスチャーをしてる姿が一瞬映っちゃって (笑)。予告を見た脚本家の大北さんからスタッフさんに「あんなシーンありましたっけ」って連絡が来て、「恵実さんが『お祝いだから赤飯じゃん』て叫んでるシーンなんです」と伝えたら、大北さんも「面白いね」って爆笑してくれたそうで、良かったです。みんなで爆笑した撮影だったので、一番印象に残っています。