2021年12月に12年間活動してきたAKB48を卒業した横山由依。グループ在籍時から「演技の代償 Replay」や「Cape jasmine」といった舞台を経験し、卒業後も「三十郎大活劇」で好演した横山が、8月11日(木)から東京国際フォーラム ホールCで上演される岩本照(Snow Man)主演ミュージカル「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」でヒロインを務める。今回のインタビューでは、念願の初ミュージカル出演となる本作のこと、AKB48を卒業から8カ月が経過した今の心境、今後のことなどについて語ってもらった。
――本作出演が決まった時の心境から教えてください。
以前からミュージカルに挑戦したいなと思っていたので、すごくうれしかったです。ストーリーもブロードウェイ版の楽曲もすごくすてきなんです。この作品で初めてミュージカルに挑戦できるということもうれしく思っています。
――タイミングを含めて、作品とも“出会い”ですからね。
はい、この作品でミュージカルに挑戦できるのは私にとって意味があることだと思っていますし、丁寧に向き合っていけたらいいなと思っています。
――ミュージカルが好きになったきっかけは?
ミュージカルをしっかりと見て、「あぁ、いいなぁ」と思ったのは、2019年にロンドンで「マンマ・ミーア!」を見た時でした。英語だったのでせりふとかはあんまり分からなかったんですけど(笑)、それでもすごく華やかな感じとか、音楽とか、お芝居とか、なんかグッとくるものがあって、「いつかミュージカルに出演してみたいな」って思ったんです。
昔から映画の「サウンド・オブ・ミュージック」とか「オペラ座の怪人」とか、音楽が入っていて物語が進んでいく作品に引かれるものがあったんですけど、ロンドンで一気にミュージカルへの思いが強くなった感じですね。
――AKB48に在籍している時から舞台などに出演されていましたし、グループ活動での歌やダンスなどを含めて、卒業後もそれらが生かされている感じですね。
そうですね。歌も元々大好きですし、お芝居もしっかり向き合ってやっていきたいなと思っていたタイミングだったので、「自分が本当にやりたいことはこれだな」って。でも、いざ歌稽古が始まると、今までの歌い方とは全然違っていて。もちろん、今までやってきたことが無駄だったわけではないんですけど、ミュージカルの歌い方は独特だったりするので、新しい挑戦ですね。それは自分が乗り越えていかないといけないし、“自分のやりたいこと”だからこそ「乗り越えていきたい」って思いました。