自分の人生に重ねて楽しめる作品
――今回の作品の印象はいかがですか?
主人公のフランク・ジュニアは頭のいい人だと思うんです。家族とかいろんな人との出会いの中で“詐欺師”という道に進んでしまいますけど、人として成長したり、挫折を味わったり、いろんなことが物語に組み込まれているなって。“詐欺師”ってことは置いといて、自分の人生も重要な出会いがいっぱいありましたし、そういう意味では、自分の人生に重ねて楽しめる作品なのかなって。あとは、純粋に楽曲が良かったり、テンポ感が良かったりする作品なので、見ていて華やかで楽しくなるだろうなと思っています。
――横山さんが演じるヒロインのブレンダも、フランク・ジュニアに影響を与える存在でもありますし、重要なキーパーソンかと思いますが。
そうですね。ブレンダは仕事に対して真面目な人で、一生懸命働いているんですけど、あまり人と深く関わらないようにしているというか。それは事情があってのことなんですけど、そんな中でフランク・ジュニアと出会うことによってブレンダ自身も本来の自分を取り戻して、解放していくという感じです。看護師ということもあるんでしょうけど、大きな愛がある魅力的な女性だと思います。それをどれだけ魅力的に演じられるかが課題ですね(笑)。
――この作品は東京だけでなく、大阪のオリックス劇場でも上演されます。
京都出身なので関西での上演があるのもすごくうれしいです。オリックス劇場はNMB48の時にライブをさせてもらったことがあるんですけど、今度はミュージカルということでまた新鮮な気持ちでステージに上がれるんじゃないかなって。東京も大阪もぜひたくさんの方に見に来ていただけるとうれしいです。
――舞台作品といえば、卒業する少し前になりますが、「Cape jasmine」も斬新な作品で、すごく挑戦できた作品だったのかなって思いました。
ミュージカルではないんですけど、「中止になってしまったミュージカルの記者会見」を舞台にした作品で、あの作品を経験したことがすごく自信につながりました。舞台のお仕事はまだまだ難しさの方が大きいんですけど、お稽古を通して感じることが出てきたり、自分だけでやっている時には分からなかった“気付き”が出てきたりするのがすごく楽しいです。それを自分が思う通りに表現できて、見てくださっている方に届いたらすごくうれしいなと思いますので、じっくりと自分の中で向き合って深めていこうと思います。
――今回のミュージカル挑戦もそうですが、活動のメインはお芝居となりますか?
お芝居をしたいと思って卒業を決意しました。舞台に立ったり、生の時間をお客さんと共有することに特別なものを感じているので、舞台だったり、ミュージカルだったり、お芝居をメインにやっていきたいなと思っています。
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