西畑大吾“秀吉”へ永瀬廉“信長”が「見せてみろ」と静かなエール、2人の関係性も明らかに<新・信長公記>

2022/08/01 15:35 配信

ドラマ レビュー

伊達政宗(三浦翔平)(C)ytv

自分を変えようとする秀吉のアツい戦いに信長が助け舟


秀吉に戦いを挑んだのは加藤清正(須賀健太)で、「3時間以内にケンカで倒す」というもの。さらに他の生徒56人も同様にケンカで挑んだ。

ケンカに弱い秀吉に不利かと思ったが、人たらしの天賦の才で味方につけた政宗や、毛利元就(片岡久道)、前田利家(野村康太)が相手を倒していった。

だが、1人残った清正との戦いは、「卑怯者」を払拭しようと秀吉自らが挑んだ。そんな秀吉に信長は「見せてみろ、秀吉」と密かにエールを送る。しかし、勇猛な清正に秀吉はやられっぱなし。それでも「俺は変わるんや…」という覚悟で挑み続ける秀吉の姿は、清正の心もひざげりで立ち上がれなくなってしまう。

幼い時、秀吉は仲間がやられているところをやられたふりして寝て過ごそうとし、「卑怯者」と呼ばれ、ケンカ相手にはブリーフに名前が書かれていることをいじられていた。そのときに現れてケンカ相手をやっつけたのが、秀吉は気付いていなかったが実は信長。「おい、そのまま寝てろ。寝てる自分が嫌なら立て!」という信長の言葉がずっと胸にあった。

立ち上がれない秀吉の耳元で、信長はブリーフのことをささやき、幼い時の人物が信長だと気付いた衝撃で秀吉は立ち上がり、時間制限により秀吉は勝つことができた。

秀吉の変わろうとする戦いぶりは、対戦相手の清正、他のクラスメイトたち、さらには視聴者の心を捉えた。タイトルがTwitterのトレンド入りし、「諦めずに戦い続ける秀吉くんの勇姿に泣いてしまった」「トラウマ乗り越えて成長できたの本当によかった」といった声が上がった。チャラさのあった秀吉が、変わろうとした決意の力強い目を表現した西畑の演技も見応えがあった。

◆文=ザテレビジョンドラマ部