【試写室】「櫻子さん」上川隆也の振り回されっぷりが新鮮!

2017/05/21 06:00 配信

ドラマ

高嶋政宏演じる山路刑事も愛されキャラだ


今回は、これまでちょいちょい意味深に描かれてきた磯崎と三奈美ら生徒たちとの伏線を本線で描く回だ。われらが上川氏のメイン回ということで、手に取った筆もいつも以上に力が入る。まあキーボードをたたいているわけだが…。

本作の上川氏は、髪形からしてとても若々しい印象を受ける。それは以前も触れたが、今回は少し前の教師時代の回想シーンもしっかりと描かれるので、特に若い雰囲気が味わえる。

個人的には他局の某刑事ドラマで、他人をぐいぐい振り回すマイペースなキャラクターを演じている上川氏が、本作ではさらに輪をかけてマイペースな櫻子に振り回される姿はとても好感が持てる。そして白衣姿もたまらんですぜ! 奥さん。

さて、もはやすっかり定着したあだ名=少年こと正太郎(藤ヶ谷)。おなじみキレッキレの“心の声ツッコミ”は、相変わらず脚本家の山岡潤平氏に嫉妬心しかない。しかも、5話では心の声ではなく、表に出る声で櫻子に鋭い意見をぶつける場面も。

これは藤ヶ谷ファンももちろん必見だが、女性の上司に言いたいことが言えない若手男性社員たちにぜひ見てもらいたいところだ。だからといって、まねして上司に意見を言って飛ばされても責任は負えませんので、悪しからず。

5話のキーパーソンとなる高校の同級生トリオは、中村ゆりか山谷花純三浦透子が演じる。この3人、実に高校の同級生にいそう~なタイプで、見た目もキャラクターもバランスが絶妙だ。実際に同級生なんじゃない?と思うほど、しっくりきた。彼女たちの繊細な演技にも注目じゃー。

その他、櫻子の「チョコレートパフェ!」のオーダーの仕方、そもそもスイーツ好きというところがギャップあり過ぎてかわいらしいし、高嶋政宏演じる山路刑事のハイテンションな演技と磯崎思いの一面、新川演じる愛理の家政婦感など、いろいろな角度から楽しめる。

長くなってしまったが、結局このシメじゃ「骨がつながらない!」と櫻子に言われてしまいそうだが…、親友って本当にいいものですね!

なぜかそんなことを思ってしまった5月の熱い夜。