仲野太賀主演「拾われた男」(毎週日曜夜10:00-10:45、NHK BSプレミアム)の第7話が8月7日に放送された。結(伊藤沙莉)と結婚して子どもも生まれ、人生も仕事も順調な諭(仲野)だったが、兄・武志(草なぎ剛)が倒れたという連絡が入り、渡米。15年ぶりの兄弟の再会は、切なさや戸惑いなど複雑な感情に満ちていた。(以下、ネタバレがあります)
本作は、俳優・松尾諭が自らの波乱万丈なサクセスストーリーを書いたエッセーをドラマ化。俳優志望の男・松戸諭が、他人に“拾われ”続けることで夢も恋も掴んでいくヒューマン・コメディ。
ウォルト・ディズニー・ジャパンとNHKエンタープライズの共同制作で、ディズニープラス向けのコンテンツとして日本国内の制作会社との初の共同制作作品となる。NHK BSプレミアムでの放送のほか、ディズニープラスのブランドコンテンツ「スター」で見放題独占配信(毎週日曜夜11時配信)される。
1枚の航空券を“拾った”ことで俳優への縁がつながり、たくさんの人に“拾われ”て仕事も人生も広がってきた諭。第6話は、そんな諭がかつて“捨てた”兄・武志との新たな物語がスタートした。
武志が脳卒中で倒れ、いくつかの仕事をキャンセルして人生初のアメリカに向かった諭。空港に迎えに来た兄の親友・ウッディの英語に戸惑いながら病院へ向かい、15年ぶりに武志と再会を果たした。
病院にやって来た諭が見たのは、大変な治療を終えて車いすで出てきた武志の姿。目はうつろだったが、諭に気付くと、右手を力なく上げて「諭…」と絞り出し、なんとか笑顔を作ろうとするがうまくいかない様子だった。
武志は左半身に麻痺があり、思うように動けなかったのだ。車いすからベッドへの移動を手伝った諭の「兄は臭かった」というモノローグはリアルだ。
そんな様を観る者に、すぐ感じさせた草なぎの演技は見事だった。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)