普段考えないような小さいけど大切なことについて深く考える機会になりました。映画の中で描くことができた大切なことをたくさんの人と共感したいと思っています。
1回でもいいですが2回は見てもらいたい。できれば、この映画についてみんなで話したりしてもらいたい。
うらやましく思う未来はだれかのコピーで、そこにはなんのオリジナリティーもない。他人の顔色をうかがって一日をやり過ごし、夜、家に帰ってきて鏡に映る自分はずるくて、情けなくて、弱くて、怠惰で。何者かになりたくて、けれど寝床につけば一人でしかない。何者でもない。そんな毎日に追い込まれていた当時、書いた小説を、映画として見ることができて幸せです。
学生時代に友だちだった“僕”とユウスケのもとに、友人の森が自殺したという報せが届く。
就職はしたものの上司からすべてを否定され、「この社会で夢など見てはいけない」とSNSに思いをアップすることで何とか自分を保っていた“僕”と、毎日が楽しければそれでいいと刹那的に生きてきたユウスケ。
森の死をきっかけに“生きること・愛すること”を見つめ直す二人に、“僕”の書き込みに共鳴し特別な自分になりたいと願う”私”と、ユウスケとの結婚がからっぽな心を満たしてくれると信じる菜穂の時間が交錯していく。青春の出口にたった4人が見つけた、きらめく明日への入口とは?