のん、磯村勇斗ら“愛されヤンキー”の大喜利から刺激「私も頑張らなきゃ!って」

2022/08/11 12:55 配信

映画 会見

磯村勇斗が不良を演じたメンバーたちと“大喜利大会”になっていたと告白※ザテレビジョン撮影

タレントで東京海洋大名誉博士のさかなクンの半生を描く映画「さかなのこ」の完成報告上映会が、8月10日に都内で行われ、主演ののんをはじめ、夏帆磯村勇斗さかなクン鈴木拓(ドランクドラゴン)、沖田修一監督が登壇した。

さかなクン初の自叙伝「さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~」(講談社刊)が原作の本作は、子どもの頃から魚が大好きだったさかなクンが、たくさんの出会いの中で“さかなクン”になるまでの物語を、劇作家や映画監督でもある前田司郎氏が、フィクションも織り交ぜながら沖田監督と共にシナリオとしてアレンジ。子どものように天真爛漫で好きなことに一直線、周囲の人間をいつのまにか幸せにする不思議な魅力にあふれた主人公・ミー坊を、性別の垣根を越え生命力いっぱいにのんが演じ、原作者のさかなクンも“ギョギョおじさん”としての出演している。

のんとの初共演について「一緒にいる時間がすごく心地よくて楽しかった」と語る夏帆※ザテレビジョン撮影


夏帆、のんは「気を抜くと瞳に引き込まれてしまう、目が離せなくなる力のある方」


ミー坊とひょんなことから再会し、同じ屋根の下で暮らすことになる幼なじみ・モモコを演じた夏帆は、のんとの初共演について「初めてご一緒して、たくさん言葉を交わしたわけではないと思うのですが、一緒にいる時間がすごく心地よくて楽しかったです。カメラが回っている時も、気を抜くと瞳に引き込まれてしまう、目が離せなくなる力のある方でした。すてきなシーンになったらいいなと思ってやっていました」と振り返る。

それを聞いたのんも「夏帆さんが演じるモモコとのシーンは、映画の中でもちょっと特別な雰囲気があって、すごく(気持ちを)交わしている感覚で多幸感でした。タコだけに!」と、魚などがたくさん散りばめられた衣装の中で、ヒザにいるタコを指さしアピールした。

さかなクンの話し方に表情が変わる磯村勇斗※ザテレビジョン撮影


磯村勇斗「今回は“かわいいおバカさんたち”という言葉が似合うような不良たち」


磯村が演じたのは、とある出来事からミー坊との絆を深めていくツッパリ頭の総長。撮影現場を思い返し、「今回は“かわいいおバカさんたち”という言葉が似合うような不良たちで、沖田さんの作品なので不良たちにもどこかクスっと笑えるところがある。同世代の俳優たちと、どうにか沖田さんに気に入られようと皆あれやこれやと自分の武器で勝負しているんです。だんだん尽きてくると、お互いに裏で、次はアレするか…これ沖田さんにハマるかな…とめちゃくちゃ話して“大喜利大会”のようなものが始まっていました(笑)。いいシーンにしたいプレッシャーもあったんですが、実は結構壮絶な現場になってました」と告白。

これに、沖田監督は「初めて知りました」と驚いたが、のんは「私はその不良の皆さんの話し合いに気付いていました、私も頑張らなきゃ!と思って(笑)。普通のヤンキーにはしない演出を沖田監督がかけて、絶妙な“愛されヤンキー”を体現されている磯村さんはすごいなと思いました」と刺激を受けていたことを明かしていた。

映画「さかなのこ」は、9月1日(木)より全国で公開。