MCU最新作では穏やかな“師匠”に…ハルクの歴史を紹介 かつては“雷神”ソーと激しいバトルも

2022/08/18 06:15 配信

ドラマ 映画 コラム

「アベンジャーズ」の一員として大暴れするハルク ディズニープラスで独占配信中/(C)2022 Marvel

「ワンダヴィジョン」「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」「ロキ」「ホークアイ」「ムーンナイト」「ミズ・マーベル」など、新たな物語が続々と紡がれていくマーベル・スタジオのオリジナルドラマシリーズ。8月18日(木)からはディズニープラスで「シー・ハルク:ザ・アトーニー」が配信される。主人公のジェニファー・ウォルターズ(タチアナ・マスラニー)は正義感に溢れる弁護士だが、事故をきっかけに“最強のパワー”を得てしまい、さまざまな騒動に巻き込まれていく。最強のパワーというのは、いわゆる“ハルクの力”であり、ハルクから感情のコントロールや力の出し方などを学び、社会に適応していく。ということで「シー・ハルク:ザ・アトーニー」が配信される前に、ハルクについて振り返ってみたいと思う。(以下、過去作品のネタバレを含みます)

初登場は「The Incredible Hulk vol.1」


スタン・リーとジャック・カービーによって生み出された“ハルク”は、1962年5月発行のマーベル・コミック「The Incredible Hulk vol.1」で初登場。普段は温厚な男性、ブルース・バナーが怒らせると手のつけられない緑の怪力巨人になる。今やMCUファンのみならず、おなじみのキャラクターだが、1977年から1982年までテレビドラマ「超人ハルク」が放送された他、1988年から1990年にかけて続編が公開されるなど、ハルクは当時から人気の高いキャラクターだった。

その後、2003年にはエリック・バナ主演で映画「ハルク」が製作された。「いつか晴れた日に」や「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」などを手掛けたアン・リー監督がCGでハルクを再現し、原作も尊重した作品になっていた。この作品に、実写ドラマ「超人ハルク」でハルクを演じたルー・フェリグノが警備員役で出演している。

2008年には実写映画「インクレディブル・ハルク」が公開に。主演は「ファイト・クラブ」や「アメリカン・ヒストリーX」などに出演しているエドワード・ノートン。7つの博士号を持つ白人系の天才生物学者で、かつて籍を置いていたカルバー大学で行った実験で、自ら被験者となってガンマ線を浴び、緑色の大男に変身する体質になってしまう。

MCUの2作目としてリブート


MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)シリーズの「アイアンマン」に続く2作目として製作されたのがこの作品。キャプテン・アメリカが誕生するきっかけとなった“スーパーソルジャー計画”の失敗の結果、ハルクが生まれたりしていて、他のMCU作品の伏線も貼られていたりするので、まだ見ていないという人はぜひチェックしてもらいたい作品の一つだ。ちなみに、この作品を含めたMCUシリーズのハルクの声は、2003年の「ハルク」に警備員役で登場した“元祖ハルク役”のルー・フェリグノが担当している。