15年もの間、武志と会えなくなってしまったことに後悔や寂しさを抱いている父や母の思いを胸に、2ヶ月ぶりに渡米した諭。しかし、父親代わりをしていた少年・ショーンとの約束を果たすため、武志は帰国を拒絶。友だちにバカにされたショーンのため、プロ野球選手だとうそをつき、自分が投げたボールをショーンが打つという約束。壮絶なリハビリに励んでいるのも、そのためだった。
祖母の言葉に始まり、武志が懸命にリハビリする姿、密かに友人のウッディに自分が帰国したあとのショーンとその母・エイドリアンのことを託す武志、不安げなショーンを笑顔にさせてあげる諭と、胸に沁みるシーンが続いた。
そんななか、父から武志への「How have you been?(元気にしてたか?)」というメッセージとともに荷物に入っていたのは、阪神タイガースのユニフォームやボール、そして「少年との約束にこの球を投げろ。その時、お前達は奇跡を目撃する」と書かれた絵馬。
武志はそのボールを諭に渡しながら、「一世一代の芝居してくれや。俳優さんやろ。なんにでもなるんが俳優さんや」と、自分の代わりになることを頼んだ。
そして覆面をつけて武志にふんした諭は、幼い頃の武志と諭が阪神タイガースの応援歌「六甲おろし」を歌っているテープをBGMにグラウンドに登場。そのグラウンドを病院の廊下の窓から見ようと、武志は必死で立ち上がった。
家族の思いが凝縮したかのようなラストシーンは、一段と胸を打った。SNSにも「六甲おろしってあんなに泣けるのか」「笑えるのに泣けてくる」「家族の回泣いた」といった感想が並んだ。
次回、8月28日(日)放送の第10話が最終回となる。
※草なぎ剛のなぎは、弓へんに前の旧字体その下に刀が正式表記
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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