――これからの展望や、今後挑戦してみたい役などはありますか?
どんな役でも演じたいので、こういう役がいいという明確なビジョンはありません。ただ、面白がってもらえる俳優でいたいという思いはあるので、監督さんやプロデューサーさんから「安達祐実をこうしてみたら面白いんじゃない?」って、思っていただける人でありたいですね。
「どうとでも使って!」という気持ちです。そんな俳優になりたいです。
――最後にメッセージをお願いします。
すさんだイメージの刑務所を軽やかに表現しつつ、私たちが演じている女囚たちが背負うものも描かれていて、存分に楽しんでいただける作品になっています。テンポがいいと思いますし、毎回謎も散りばめられていて、私たちもいただいた台本までしかストーリーを知らされていないので、琴音の過去など先の展開が気になっています。
私が演じる奈津は目立たないけれど、居てくれてよかったなって思えるようなキャラクターに作っていけたらいいなと思いながら演じています。奈津にもどんな可能性が秘められているか、まだ分からないので、実は少し怪しさも残しつつ演じています。そんな奈津にも注目してもらえるとうれしいです。
ついに自分を冤(えん)罪に陥れ、黒革の手帳の在りかを血眼になって探っている人物の正体は内藤法務大臣(高嶋政伸)だと突き止めた琴音(剛力)。最後の刺客として自分に近づいてきた囚人ボス・うめ(木野花)を秘密裏に仲間に引き入れ、いよいよ反撃に出るための準備を開始する。
そんな中、謎だらけの政治秘書・司(山口紗弥加)の仮出所が近づいてくる。女性議員・高見沢楓(中谷さとみ)との面会で、内藤の総裁選出馬と高見沢の法務大臣就任の可能性を知る司。「早くここを出て、またわたしを支えてちょうだい」という高見沢の言葉に胸を熱くした司は、一日でも早く仮出所できるよう、“パロール審査”と呼ばれる仮出所前の指導期間に精を出すのだった。
これまでとは打って変わって、周囲にも優しく接する司に戸惑う女囚たち。桜子(平岩紙)や沙羅(トリンドル)がどんなに小馬鹿にしても、崇め奉る勢いで高見沢に心酔している司を見て、琴音はある疑念を抱く。実は司と高見沢の間には、ある秘め事と、ふたりだけの黒い約束が…。しかし高見沢には司も知らないもうひとつの顔があり…?
ある日、奈津(安達)から出所を前にした司の誕生日を祝おうと提案がある。うめ特製のどぶろくとケーキを用意し、お祝いを始めようとしたところ、司から思いもかけない言葉が! それをきっかけに、絆が生まれつつあった女囚たちの間に決定的な亀裂が入ってしまう…!
なぜ司がそこまで高見沢に心酔するのか――その理由を察した琴音は、司に近づき…?
一方、一条(梶芽衣子)は置屋に大金を届けてきた人物が誰なのかを独自に探り、内藤のもとに訪れ…? そして刑務所の中の琴音も、ある計画を実行に移そうとしていた…。
愛欲に溺れてしまった政治秘書は、みずからの汚れた理想から目覚めることはできるのか?
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