子どもから大人まで世界中で人気を博す「カーズ」シリーズの最新作となる短編アニメーションシリーズ「カーズ・オン・ザ・ロード」が、9月8日にディズニープラスで全9話一挙独占配信された。5年ぶりの最新作配信ということで、これまでの「カーズ」シリーズをおさらいしつつ、主人公で天才レーサーのライトニング・マックィーン(CV:オーウェン・ウィルソン/土田大)の魅力を紹介する。(以下、過去作品のネタバレを含みます)
第1作の「カーズ」は、2006年7月に劇場公開された。タイトル通り、主人公は擬人化された車、ライトニング・マックィーンで、舞台は2005年のカーレース「ピストン・カップ」のシーズン最終レース。このレースを最後に引退することが決まっている伝説のレーサー“キング”ことストリップ・ウェザーズと万年2位のチック・ヒックス。そんなベテランカーの前に出ようとしているのが期待のスーパールーキーとして注目されていたマックィーンだった。
登場時のイメージは、“若気の至り”丸出しというか、超絶に自分本位な性格で、スタッフを信じず、自分の判断だけで突っ走るタイプという感じ。最終レースでもタイヤ交換のためのピットインを拒否し、最終コーナーでタイヤがバースト。それでもなんとかゴールまでたどり着くが、キングとチックと3台が同着という奇跡的な結末に。
1週間後に3台だけの優勝決定戦がカリフォルニアで行われることが決まったが、一番にカリフォルニアに到着したいがために、休憩して仮眠を取りたい専用トレーラーのマックを夜通し走らせようとする。途中、アクシデントがあり、トレーラーからマックィーンが落ちるわけだが、何が起こったのか分からずにパニックになった彼が迷い込んだのが、これから重要な場所となる“ラジエーター・スプリングス”という田舎町。そこでは彼がカーレース界のスーパールーキーだということを誰も知らず、雑に扱われることに。でも、鼻持ちならない性格のマックィーンが愛されキャラになっていったのは、その町とその町で暮らす車たちのおかげ。
ここで会った「ピストン・カップ」の伝説のレーサーとして有名だったファビュラス・ハドソン・ホーネット、のちに親友・相棒と呼べる存在になるレッカー車のメーター、本シリーズのヒロイン的存在のサリーなど、多くの車たちがマックィーンにとって大切な存在となる。勝つことよりも大切なことがある。そう気付いた時、マックィーンは大きく変わった。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)