そんな中、作品のタイトルにちなんで「新たに開花させたい才能」についての話題では、原田は「『百花』のおかげでピアノが好きになったので、ピアノが弾けるようになりたいなと思います(笑)。今2曲弾けるようになったので、もう1曲練習中なんですけど、3曲目が完成するのはいつかな…(笑)。ピアノの音って気持ちいいんですよ。イライラしていても、ピアノの練習を始めるとだんだん落ち着いてくるんです。だから今はとってもいい相棒みたいな感じですね」と語った。
なお、同作は9月16日(金)から24日(土)までの9日間にわたってスペインで開催される「第70回サン・セバスチャン国際映画祭」のオフィシャル・コンペティション部門に正式出品されることが決定。原田と川村監督が日本から参加することが発表された。
これについて、原田は「日本の中だけで通じるということを超えられるか。国や文化を超えて分かってもらえるか、というのは映画祭で分かると思うんですよね。認知症も本当に身近になっていて、私も何年後かにはなるかもしれないし、みんなその悩みは抱えていると思うので、きっと通じるところはあると思うし、親と子の関係性も絶対分かってもらえると思うので、楽しみにしています」と、思いをはせた。
◆取材・文・撮影=ブルータス海田