阿部寛、SNSには“苦手意識”も「何か約束事ができてしまうような場は作りたくない」

――今作のような配信作品にはどんなイメージを持っていましたか?

面白いなと思っていました。いつでも見られるし、世界中で見ているわけですから。どんどん広がっていくという点に興味を覚えていました。

――普段、配信作品を見ることはありますか?

この間「イカゲーム」を見ました。なるほど面白かった。ああやってアジアのいいところとかを世界に紹介できたりすると可能性がどんどん広がっていきますよね。

――今作ではどんな反応を期待したいですか?

これは世界だけじゃなく日本でもちょっと変わった作品ですから。ドラマの最後にミュージシャンが出て来て歌で締めていく新しい挑戦をしているので、外国の方がこれをどういうふうに受け止めてくれるのか。もしかしたら海外のほうが先に反応してくれるかもしれないし。とても興味がありますね。

――役者として新しい試みに参加できる喜びもあるということですか?

それは楽しいですよね。自分にも新しいことを期待してくれるっていうのが。こういう映像世界ってどんどん今後変わってきていますから。自分でも新たな道に入っていかなければいけない。それを早々にやらせていただけるのはありがたいことです。

――“M”にとっての「Bar 灯台」のようなお気に入りの場所、落ち着けるような場所はありますか?

車の中ですかね。セリフを覚えたり、撮影の合間の長い待ち時間をそこで過ごしたりしますから。舞台のセリフを覚える時は声を張ったりするのでちょうどいいんですよ。車の中で過ごす時間はとても大事。そこでいかにリラックスした状態でいられるのか。大切な空間ですね。

――秋めいてまいりましたが、「秋」に食べたいものは何ですか?

秋に食べたいもの…。なんだろう、栗とかしか思い出せないなぁ。昔から芋が好きだから焼き芋かなぁ。さつまいもは完全食だし、おいしいですよね。

◆取材・文=月山武桜