JR横浜線と京王相模原線が通る駅「橋本」。仕事でこの地を訪れた五郎(松重豊)は喫茶店で、依頼人である高原良樹(田渕章裕)にアンティークの置時計を紹介するが、喋り出したら止まらない高原の性格に圧倒され、商談が進まず困り果ててしまう。しまいには、高原に自社イチオシの商品を実演販売され、思わず買うことに。
疲れ果てた五郎だったが、それでも腹は減る。そんな時、遠くに食堂と書かれた大きな看板を発見する。五郎は、足早に高原のもとを後にし、食堂へ向かうことに。
大体の方向と方角を頼りに食堂を探す五郎。ようやく射程圏内に看板を見つけ、いざ食堂の前に立つと“横綱”と言わんばかりの貫録のある雰囲気に、五郎の鼓動は高まり、腹の虫は色めき立つ。胸を借りる気持ちで食堂に入るとそこにはお店に垂れ下がる数々の短冊メニューが。