相葉雅紀×松本穂香×中田秀夫監督「“それ”がいる森」は、人間が“どうしようもある”ホラー 3人が怖いものとは?

個性豊かなキャスト陣にも注目

“それ”の目撃者である児玉(小日向文世)(C)2022「”それ”がいる森」制作委員会


──そのほか個性豊かなキャスト陣にも話題が集まっていますが、共演者とのエピソードで特に印象的だったものがあれば教えてください。

相葉 ひさしぶりにこひさん(小日向文世)とお会いできたのはうれしかったですね。撮影の合間にオカルトの話を熱心に……聞かされました(笑)。

松本 楽しそうでしたよね。

相葉 ね!それは印象的だったな〜。

松本 私は野間口徹さんが好きで。役では嫌味なことを言う場面もあるのですが、ご本人が穏やかな方なので、嫌味になり過ぎない感じが素敵だなと思いました。あとは野間口さんが演じる湯川教頭がカッコ良くなるシーンがあるんですけど……ちょっと笑っちゃいました(笑)。でもそういうところも含めて、野間口さんのお芝居が好きでしたね。

絵里が勤める小学校の教頭・湯川(野間口徹)(C)2022「”それ”がいる森」制作委員会


中田監督 僕が印象的だったのは、一也の同級生・祐志役の山下徳大くん。現場でも和ませ役で、面白い子でした。先日、完成した作品を一緒に観たんです。そしたら、自分が出ていないシーンでも「来る、来る、こわいシーン来る!」って、30秒前くらいから、しかも目じゃなくて耳を覆って見ていて(笑)。

相葉 へぇ!かわいいな〜。

中田監督 かわいかったし、「君、全部シナリオ読んでるのか!」と驚きました(笑)。

3人が怖いと感じるものとは?

「“それ”がいる森」より(C)2022「”それ”がいる森」制作委員会


──本作では森に潜む得体のしれない“それ”の恐怖が描かれますが、皆さんが怖いものは何ですか?

相葉 何だろう……。

松本 お化けとかは?

相葉 あ、お化け、怖いです!あとは雷も怖いですね。いや、本当に怖いんですよ。だってあの音と光ですよ?「落ちてきたら?」と思うと、ものすごく怖いです。

松本 私はホラー作品が好きなのですが、怖がりでもあるんです。特にお化け系。ホラー作品を見たあとには、印象が頭の中に残ってしまって「出てきたらどうしよう」と日常生活に支障をきたしています。

──でもホラー作品を見るのはお好きなんですよね?

松本 はい、観たいんです。だから、観たい気持ちと、そのあとの生活の、どっちを取るかはいつも悩んでいます(笑)。

中田監督 僕は突然の動物全般。この間、別の作品の撮影で山奥に行って、帰りに車に乗ったら、首元に……僕としてはムカデみたいなものが来たんです。あわてて「うわ〜!ムカデ〜!」と、ジャケットで振り払いながら車の外に出て……助監督が見たら、ミヤマクワガタでした(笑)。子供が喜びそうな、きれいなクワガタが弱っていて。かわいそうなことをしたなと思いました。