6月5日(月)夜8時から、月曜名作劇場「警視庁機動捜査隊216Vll 悪意の果て」(TBS系)が放送される。
本作は、機動捜査隊の警部補・舞子(沢口靖子)の活躍を描く物語。第7弾となる今作では、舞子たちが所属する所轄内で起きた事件以外に、他県で起こった傷害事件で逃亡した犯人を追ってやって来た一匹おおかみの茨城県警刑事・加納(中本賢)の活躍も描かれる。
さらに、沢口と初共演となる矢田亜希子がゲストとして出演する他、舞子の元上司役で榎木孝明が出演するなど、注目したいポイントがたくさん。
シリーズを通して主演を務める沢口は、舞子の役作りのためさまざまな工夫をしているという。そんな沢口が、役作りのポイントや撮影のエピソードを明かした。
――第7弾となる今作の出演に当たって、感想を教えてください。
今回は「悪意の果て」という副題が付いているのですが、誰もが多かれ少なかれ持っている悪意の気持ちが抑えきれなかった時に人が起こす行動が非常に恐ろしかったり、
愚かだなということが描かれていて、興味深く台本を読みました。
――舞子の役作りでこだわっていることはありますか?
舞子は過去の事件で犯人に対し、発砲をちゅうちょした判断ミスによって、犯人に巻き込まれた赤子連れの母親の命を奪われ、赤子に母親を失わせてしまった十字架を背負っています。その意識が今の舞子のキャラクターを作っていると思うので、その意識を大事にしています。
また、舞子は男社会である警察で生きる女性というイメージもあって、シリーズ開始当初から黒いジャケット、黒いパンツ、シャツは白と、モノトーンを基調にした服装にまとめ、シャープでクールな感じを作っています。
あと、ストレッチや、体幹を鍛えるトレーニングをやっています。仕事ではお弁当生活なので、家ではなるべく野菜をとったり、自炊していますね。
――舞子の好きなところはどこですか?
私はトラウマを持っているところが彼女の魅力だと思っているんです。捜査一課時代に起こった事件のせいで周囲から非難を浴び、窮地に立たされたと思うのですが、仕事から逃げ出さず、職場は異動したものの再び警察の職務に戻るという“いばらの道”を選んだ舞子の強さ。
元々は、そんなに強い人ではなかったと思うのですが、事件をきっかけに強くなっている人です。
でもその一方で、彼女だから出てくる言葉、優しい言葉もある。言葉数は決して多くはないけれど、人の痛みをよく分かる。そんなところが舞子の好きなところです。
――機動捜査隊という仕事について感じることを教えてください。
シリーズ1作目を撮影する前まで「機捜」という職種は知らなかったのですが、企画書を見て、捜査一課の刑事のように花形でないところが面白いなと思いました。
事件の本格的な捜査を行う捜査一課の刑事のような派手さはありませんが、機動捜査隊の大きな特徴は凶器を持っている犯人はまだ潜んでいるかもしれない現場に、真っ先に駆けつけて初動捜査を行うため、常に拳銃を携帯していなければならず、常に命の危険にさらされ、緊張を強いられている重要な任務だということです。
――共演者とのエピソードをお聞かせください。
ゲストの矢田亜希子さんとは今回が初共演で、お会いする前はなんとなく近寄りがたい方なのかなぁと思っていたのですが、すごくざっくばらんな感じですてきな方でした。
あまり言うとネタバレになってしまうのですが、ゲストの中本賢さんが茨城県警の刑事役で単身、茨城から東京に傷害事件の犯人を追ってきたという設定なのですが、追い掛けてきた犯人に声をかけるシーンがジーンと染みるものがあるので、放送を楽しみにしてほしいです。
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