“韓国のカメレオン俳優”イ・ギュヒョン、“狂気”感じる弁護士役で新たな顔<弁論をはじめます。>

2022/10/06 11:35 配信

ドラマ レビュー

「弁論をはじめます。」で、初の弁護士役を熱演する、チャ・シベク役のイ・ギュヒョンディズニープラスにて独占配信中 (C)2022 Disney and relate

「刑務所のルールブック」のヘロリン役で有名なイ・ギュヒョンが「弁論をはじめます。」でチョン・リョウォンとW主演。ヘロリンの他にも「医師ヨハン」でのヨハン(チソン)を目の敵にしている検事役や「ボイス4」での連続殺人犯など毎回違った顔を見せ、“カメレオン俳優”とも呼ばれる彼が、初の弁護士役に挑んでいる。今回はどんな顔を見せてくれるのだろうか。

依頼人思いの国選弁護人…というだけではなさそうな謎多き人物、チャ・シベク

「弁論をはじめます。」は、ディズニープラスオリジナルドラマで、9月21日より「ディズニープラス」内「スター」ブランドで、毎週水曜に2話ずつ、全世界同時配信されている全12話予定の作品。ある事件をきっかけに大手法律事務所を追われ、田舎町で国選弁護人として働くことになった敏腕弁護士・ノ・チャッキ(チョン・リョウォン)と、そこで出会った変わり者の国選弁護人・チャ・シベク(イ・ギュヒョン)が、時に衝突しながらも事件の真相を暴いていく法廷ミステリー。原作はタイトルと同名のエッセイで、ドラマの中の事件は実際の事件をモチーフにしている。

イ・ギュヒョン演じるチャ・シベクは、司法研修院を首席で卒業したが、国選弁護士となって無料で貧しい人々の弁護をしている人物。おかげでいつもお金が無く、事務所の家賃も滞納しがち。文武両道で正義感が強く、正しくないことを見ると我慢できなくて徹底的に相手を殴りつけることがたびたびあり、そのときの目は、普段とは別人のように狂気じみている。また、避妊薬の副作用を調べるために自ら服用するなどの度を超えた熱心さのせいで、「変人」と噂されている。依頼人思いでやさしい弁護人といった印象だが、私生活はナゾだらけで、彼自身にも何か秘密がありそうだ。

イ・ギュヒョンをキャスティングした理由とは?

監督は、このチャ・シベク役には“表情が大きく変わらないのに多様な面を表現できる俳優”を考えていて、それがまさにイ・ギュヒョンだった、とのこと。

表情がほとんど変わらない―これこそが、イ・ギュヒョンの唯一無二の特徴だ。彼は、決して大げさな演技はしない。目線、声のトーン、話し方などの細かい変化で喜怒哀楽や役のキャラクターを豊かに表現する。それだけでなく、まとっている雰囲気さえ役ごとに違うのだ。同じ人物が演じているとは気づかないほど、全く違う印象を与えることもある。それが、彼が“カメレオン俳優”と呼ばれる理由だ。

彼は舞台出身の俳優で、様々な役を演じてきたことが糧になっている様子。「長く練習していると、少しずつでも演技の幅が広がっていくようだ。たとえ自分と合わないキャラクターでも、舞台の上で悩んで表現する時間が長くなると、表現力がついてくる」と語り、そんな経験から「どんな役割もうまくこなす自信がある」と言い切る。また、「役柄や作品が良かったら演技してみようと思うし、私がやっていないキャラなら挑戦したい」と、演技に対する意欲はまだまだ尽きないようだ。