滝沢秀明が主演を務め、「呪怨」シリーズで知られる清水崇が監督したホラー映画「こどもつかい」が、6月17日(土)に全国公開される。
同作は“こどもの霊”を操り、子供の恨みを買った大人たちを処罰する謎の男・こどもつかい(滝沢)の恐怖を描くエンターテインメントホラー。連続不審死事件を調べる新聞記者・駿也(有岡大貴)は、恋人の保育士・尚美(門脇麦)が呪いを受けてしまったことから、尚美と呪いの解明に奔走する。
そこでザテレビジョンでは、ヒロインを務めた門脇にインタビューを敢行。本作の魅力や役づくり、現場のエピソードなどを聞いた。
――ホラー映画初出演、清水組初参加ということですが、そもそも、ホラーは大丈夫なほうですか?
ホラー苦手なんですよ。高校の文化祭のお化け屋敷で腰を抜かしてるぐらい、怖いのがとにかくダメなんです。なので、初めてご一緒する監督の作品はいつも何本か観てから臨むんですけど、今回は一つも見れずに撮影初日を迎えました。あ、「魔女の宅急便」(2014年)だけ見ましたよ!(笑)
――ホラーじゃないですね(笑)
観て「全然怖くないな」って。当たり前ですけど。でも台本を読んでみて、この映画は単なるホラー映画ではないんだなということが分かりました。
もちろんホラー要素もありますけど、こどもつかいのキャラクターや世界観にはファンタジーの要素もありますし、それに尚美は幼少期のトラウマを抱えていて、それを恋人の駿也とどう乗り越えていくかというドラマ要素もしっかり作り込まれている。ホラー映画だから、と特別構えずいつものように向き合おうと思えました。
――実際に現場に入ってからはいかがでしたか? 廃虚のシーンなどもありましたが。
廃虚は本当に怖かったですね…。でも現場は和やかでしたし、リアクションの部分はどうしても一人芝居のようになるのでシュールでした。3秒待って「きゃー」と言う、とか、一人で「ハッ!」とか言って、ふと「何やってるんだろう」って冷静になるときもあったり(笑)。
“怖い”とか“驚き”って外部からの刺激で生まれるものだから、そういう感情は自分で作り出せるものじゃないんだなと感じました。
――ホラー作品というと俳優の怖がり方もさまざまだと思いますが、そこはどう意識されましたか?
極力、全てをリアリティーがあるものにしたかったから、あえてノープランで臨みました。リアクションも見せる表現にはしたくなかったので。新人のころに出るのであれば話は違ったかもしれませんが、今私がホラーに出るという意味を考えたときに、ドラマパート含め、きちんと真実味を持たせたいと思いました。
――門脇さん演じる尚美の恋人で、ともに謎に迫る駿也役は有岡さんが務められました。
有岡さんはバラエティー番組などで拝見して社交的な印象を受けていたので、「仲良くしてくれるだろう」と思って現場に行ったら、実は人見知りをされる方で。なので最初の2、3日は質問攻めにしました(笑)。好きな食べ物なんですかとか。そこから徐々に話していただけるようになりましたね。
すごい真っすぐというか、心に素直な人なんだと思います。なんでも上手にできるけど、素直だからこそ不器用な面もあって、そのバランスがとても魅力的な方だと思いました。
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