阿部サダヲが主演を務める映画「アイ・アム まきもと」が現在公開中だ。本作は、人知れず亡くなった人を埋葬する市役所の“おみおくり係”で働く公務員・牧本が、人と人を繋ぎ、次第に自らも変化していく様を描くヒューマンストーリー。牧本は、故人の思いを大事にするあまり、つい警察のルールより自身のルールを優先して刑事・神代に日々怒られている。そんな牧本を演じる阿部と、神代を演じる松下洸平に話を聞いた。
――阿部さんと松下さんは、今回が初共演ということですが、お互いに近しいものを感じたそうですね。
阿部:松下さんは、そもそも舞台で活動されていて、歌も歌われているということで、勝手に自分と通じるところがあるような気がしていました。音楽性はまるで違いますけどね(笑)。僕がやっている“グループ魂”というバンドの名前が、石橋凌さんが所属していたバンド・ARBの「魂こがして」という曲からきていて、元々僕は、音楽と俳優の両方で活躍されている方に憧れがあったんですよね。だから、松下さんには共演する前から「どういう人なんだろう?」という興味がありました。何より「やんごとなき一族」(2022年フジテレビ系)で凌さんと共演されていたのはうらやましかった(笑)。
松下:「やんごとなき―」を見てくださっていたんですか? ビックリと同時に、それは本当にうれしいです。阿部さんの舞台はずっと拝見していましたし、僕自身、舞台を中心に活動していたので、映像で演劇もされている方とご一緒すると、どこかホッとするところがあるんですよね。(演劇という)同じ道を後ろから歩いている身として、今回の現場では安心して臨めた部分があります。全力で甘えさせていただきました(笑)。
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