第1話は、船越、山村、名取が会議室でホワイトボードにまとめられた事件の資料を見つめるシーンからスタート。数秒の沈黙があったかと思えば、高島が最新情報を持って入室してきて、そこからテンポの良いせりふ回しが始まる。
登場人物の役名が、本名(芸名)に近いと言うだけでも既に笑えてしまう設定の中、大真面目に事件を考察する一同の“表情で見せる演技”が光る。
また、会議室スペースはアンティーク調の調度品に囲まれ、そこだけ他とは不釣り合いな異質な空間を作り上げている。と、そこへ新人の藤井が入ってきて、これまた異端児感を漂わせる。ベテランぞろいの面子に、この不安げな表情の青年がいびられやしないかとハラハラさせられるのだ。
さらに、甘党の船越が机に置いてあるフィナンシェに手を伸ばし掛けたところを、高島が「だめ!!!!」と鬼の形相で制止。「尿酸値が―」云々と、女性陣に説教される船越の姿を見る限り、ここでの主導権は女性陣にありそうだ。
数々の難事件を崖で解決してきた崖っぷち世代の考察一課長・船越は、元捜査一課の伝説の刑事で、日本全国の崖情報に詳しく、甘いものに目がない。
ほぼ推理作家の元敏腕刑事・山村は、全国を飛び回っていた元敏腕刑事。ミステリーに詳しく、時に推理小説並みの考察を繰り出すという。
ゴシップ誌愛読者の元鑑識・高島は、元マル暴(=組織犯罪対策部)であり、元鑑識という異色の経歴を持つ。死体とサブカルチャーをこよなく愛する人物だ。
考察一課随一の勘の良さを誇る“考察一課のピン子”・名取は、考察官のかたわら「犯罪専門家」の肩書で、テレビのコメンテーターやタレントとしても活躍する。
後からやってくる元サイバー捜査官・西村まさ雄(西村まさ彦)は、元サイバー捜査班。ネットを駆使した情報収集に長けていて、猟奇的な事件であればあるほど燃える。独り言や、独特の間、それをスルーする考察一課のメンバーの姿には、どこか既視感を覚える。
そして、半年にわたる京都出張で基本不在がちの内藤昌志(内藤剛志)は、捜査一課の刑事時代に捜査で訪れた京都にどハマりし、考察一課所属ではあるが、基本ずっと京都にいるという設定。出欠ボードに貼られた全員の顔写真が、公式の宣材写真になっている芸も細かく、くすりと笑える。
そして新たに加わった新米刑事・藤井は、交番勤務から異動してきた新米考察官。第一志望は捜査一課だったが、訳も分からず考察一課に異動となり、その場にいる全員のやり取りに、さらに訳が分からないといった表情。
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